人、動物、植物。ほのかな渾然一体の、共存する街で。

 ある町の朝〜夕方にかけての景色。今度は、動物・植物の存在感が溢れる連作です。

 水・風などの透明感を思わせる素材の活用は、もちろんのこと。似たような言葉を重ねて、情景を強化して、ステレオ効果を生み出す。
 技術・技術抜きの両面にて、ハズレのない作品。人間の街の営み、そこでの人間以外の生き物の役割は、決して馬鹿には出来ない・・そんな事を、柔らかく教えてくれる作品です。