第7話〜私たちの時間~

緒里side


?「緒里、?」

緒里「え?…朱那、?」

どうしてここにいるの?

別の高校だったよね?

緒里「ぇっと…え?」

朱那「…ぁ、ごめんね…」

あ、もしかして勘違いさせちゃった!?

そっ、そうだよね…色々あったもんね…

緒里「えっ、あのっ、違くて!その…」

朱那「??」

緒里「なんで朱那がここにいるの?」

朱那「あ、そーゆーこと?えっとね…」

?「あれ?朱那ちゃん?に、緒里ちゃん?やっほー」

朱那 緒里「陽向ちゃん」

え?朱那知り合いなの??いやまぁ、陽向ちゃん顔広いもんね

陽向「2人って知り合いだったんだ」

朱那「うん、中学が同じで…」

陽向「中学?…あーね、?」

何か察したみたい…私の中学時代知ってるもんね…

陽向「2人とも、ちょっと着いてきて」

朱那 緒里「え??」

陽向「いい場所教えてあげる ニコッ」


え、中庭の奥にこんな場所あったんだ

すっごく綺麗

陽向「綺麗でしょ」

緒里「うん」

朱那「こんなところあったんだね」

陽向「そうそう、私の秘密の場所!ニコッ」

秘密…私達に教えてよかったのかな…

朱那「えっと、どうして僕たちを…?」

確かに…何でだろ?

陽向「緒里ちゃんはさ、なんか許してくれてるっぽいけど私納得出来ないからさ」

緒里「え?」

それって、昨日、一昨日のこと?だよね?

陽向「私別に他人のことに首突っ込むつもり全くないんだけどさ、これなら自分のこと少し許せそうだから」

朱那「えっと…」

あ、そうだ、朱那は私たちに何があったか知らないもんね

陽向「朱那ちゃんはそんな気にしなくていいよ~知りたかったら緒里ちゃんから聞いて」

朱那「あっ、うん、わかった」

陽向「てなわけで!今日の放課後ここ使っていいよ!ニコッ」

朱那 緒里「え??」

陽向「2人でちゃんとお話しな?まぁ、私の勝手な自己満で、お節介だとでも思っといてよ。んじゃ、授業始まるから教室戻ろ ニコッ」



朱那side


       放課後


いるかな、別に約束した訳じゃないけど…

でも、いてほしいな


緒里「朱那」

朱那「あっ…」

良かった。いてくれてて

朱那「ねぇ、緒里」

緒里「ん?」

朱那「謝らせて欲しい」

緒里「え?」


緒里…僕ね、後悔してるんだ…w

なんでもっと早くに助けられなかったんだろうって…

そりゃあ嫌われちゃっても仕方ないよねw


 「緒里ってさぁw調子乗ってるよねーw」

 「可愛こぶっちゃってw」

 「ちょーっと顔がいいからってキモすぎ〜w」

緒里「ッ……」

朱那「ぁ、いおr」

 「ねぇ〜、あんたも思うでしょ?」

朱那「え、?」

 「どーなの?」

朱那「ぁ、えっと、そうだね…w」

緒里「ぇ、?」


一緒になって悪口言ってさ、僕、本当に最低だったよ

やっと声を出した時には、もう、遅すぎたよね


 「なんで学校来てんのかな〜w」

朱那「ッもう、やめようよ」

 「え?w」

朱那「もう、そーやって人の事いじめるの、やめよう!?言われてる本人は本当に辛いんだよ!?傷つくんだよ!?自分の立場になって考えてよ!こんなの誰も得なんてしない!」

そう言って、僕は緒里に微笑んだ

朱那「ニコッ」

緒里「ッ……ポロポロ」

 「何?今更」

 「あんただって言ってたじゃん?w」

朱那「ッそれは、そうだけど」

 「え、やばぁw今更ヒーロー気取り?w」


助けるのが遅かったうえに次の標的になったのは僕だった。まぁ当たり前かwでも、緒里へのいじめが止まったのが唯一の救いだったかな


朱那「だから、本当にごめんなさい」

緒里「私、朱那のこと嫌いだよ」

朱那「ッ……」


緒里side


緒里「でもね?大好き」

朱那「へ、?」

緒里「朱那が相槌しか言ってないの分かってはいたよ。でも、朱那から言われてたのは辛かったし、裏切られたと思った。」

朱那「うん、ごめn」

緒里「でもね!」

朱那「…?」

緒里「助けてくれた!それでも私は、朱那を助けなかった…だから、私の方こそごめんなさい」

朱那「ううん、ありがとう大丈夫だよポロポロ」

どうして君が泣くのかな

どうして君が嫌われると思うのかな

私の方がよっぽど酷いことをしてるのに


緒里「だから、朱那の方が、私のこと嫌いだと思うんだけどさ」

朱那「そんな事ないよ!」

必死になって言うんだから

どうしてそんなに、優しいのかなぁ

そんなんさ、私、期待しちゃうじゃん?

また、友達でいられるかな、なんてさ、


緒里「あの、また、友達になってくれませんか?」

朱那「…ふふっ、友達、辞めたつもりないから」

緒里「ッ…」

ホント、そーゆーところずるいよ

緒里「もう、間違えない」

朱那「間違えていいんだよ。友達だから!それに、僕も間違えた」

あぁ、また私は救われたね

あの時と同じ

世界は広いけど、この学校はただの箱庭のような狭い場所だけど、でも、今はそれでもいいかな…なんて

だって、朱那、君がいるから

そのまま変わらないでね、私のヒーロー


緒里「朱那大好きだよポロポロ」

朱那「うん、僕もポロポロ」


それからしばらくして

私たちは泣き止んだ


朱那「帰ろっか」

緒里「そうだね」

2人して目真っ赤にして、ちょっと恥ずかしいけど

これもまた、いいかな、なんて


あ、そうだ、

緒里「ねぇ!朱那!」

朱那「ん?」

緒里「アオハル部!入らない?」

朱那「え?」

まだ話していない

私を変えてくれた2人のいる部活

陽向ちゃんのことも話してないしね

まだ時間は沢山あるから

ゆっくり話していきたい

2人のことも、陽向ちゃんとの出来事も


2人の時間は今日で終わり

これからは、私たちの時間


           ~𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹 ~

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アオハル部! アイカ @aika_pippi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ