本を一冊出しました。次作はまだです

月森 乙@「弁当男子の白石くん」文芸社刊

第1話

 月森、「弁当男子の白石くん」を刊行して、はや半年以上がたちました。書籍化をめざす方々は、多分、「この後どうなるんだ?」というのは興味のあるところなんじゃないかと思います。なので、現状を少々お伝えしようと思って。


 結論から言うと、今年中はまず無理です。ほったらかされてるわけじゃないです。ずーっと、あーでもない、こーでもない、とやってます。細かい経緯を言うのはちょっとアレなのですが、わたしは執筆歴が長いので、色んな作品を持っています。で、凝り性なので、「自分にとっての完璧」で仕上げています。


 ところが、レーベル作家としてデビューしてしまったので、そのレーベルにふさわしい作品に書き直さなければなりません。編集者さんも現在の流行などを見て、「ああしたら? こうしたら?」と言ってくれます。月森、それが嫌なんです。好きな作品しか書きたくないし、「自分の完璧」を崩したくない。


「白石くん」は青春小説なんですが、わたしはもともと、「青春小説」として書いていたわけではなく、「食べ物小説」として書いていたんですよ。なので、「食べ物小説」はたくさんあります。以前公開していた、「川崎君の華麗なお仕事」もそうです。ただあれは一般文芸で、「青春小説」は白石くんと、以前こちらで公開していた「イケメン陰陽師 ナナめ上行く高宮くん」の二作だけだったんです。高宮くんも、どうにか書き直そうと試みたんですが、どうしてもイヤでした。こちらを非公開にした後、もっと専門的に書き換えたんです。だから、崩したくなかった。


 なので、児童文学用に書いていた作品を二作と、和風ファンタジーを一作出してみました。こっちはまだそこまで書きこんでいなかったので。


 でもやっぱり、「白石くん」路線で行く、という方針が出たので、今、新しく書いているところです。


 ですが。


 月森、遅筆です。三歩進んで二歩下がったり、五歩進んで四歩さがったりしながらもがいています。

 そしてそのことは文芸社さんもよくわかっていてくれて、待ってくれています。「好きなように書いて、納得できるレベルになったら教えてください」

 と、言ってもらっています。とにかく、書き直す度にどんどんプロットがかわるので、その度に確認してもらってます。


 わたしと同時期に出した方は、来年、新作を出せそうです。でも私はまだです。ほかの方は重版かかったり、とても活躍されています。それを横目に見ながら、毎日書いています。


 そういうわけなので、「月森、一作出してもう終わりかよ」と思われている方、そうじゃないです。書籍化して一作で干される、みたいなことは、どの方においてもないんじゃないかと思ってます。


 もちろん、レーベルに合わなかった作品は公募にも出します。


 なので、書籍化を目指されている方は、一緒に頑張りましょう。


 そういうわけなので、カクヨムのほうには小説を公開していません。あと数年したら、日の目を見なくて、「自分としては完璧だけど、紙の本としては無理だろう」と判断したものを少しずつ公開していくかもしれません。でもまだ、それも見極めがついていません。


 エッセイなどはたまに更新していくと思います。


 この後どうなるか、気長に見守っていただけると嬉しいです。

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本を一冊出しました。次作はまだです 月森 乙@「弁当男子の白石くん」文芸社刊 @Tsukimorioto

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