第3章:揺れ動く感情

【落差と格差を強調した第12話 夜】


本作のテーマである

二人の格差を強調する為に、

前話『ラストショー』の内容から落差を付けました。


日々を無難に過ごすばかりの、臆病で消極的な修と

明るく前向きで、目標や願望に向かって

物怖じせず、挑んできた絵理香。



『第12話 夜(第三章)』

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093078580899385



その象徴がバイクです。


兄ちゃんのように、いつかは免許を取って車に乗りたいという

漠然とした願望はあったはずです。


「君はいとも簡単に、俺のささやかな願望など、平気で現実のものとして超えてゆく」


テニスコート、部活の先輩だった彼氏、卒後の進路、バイク。

格差を突きつける内容にしました。





【明かされる絵理香の一面 第13話 花火】

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093078722540502



夜の河川敷での二人だけの花火。

「輝きと陰が、境界線で対比しているようだった」


二人の格差を印象付けるよう、前半は情景描写を意識しました。



後半は、絵理香が誰にも話してこなかった

もうひとつの、寂しい側面を打ち明けます。


何故、修に声をかけたのか。

どうして異なる世界の人間同士が共鳴したのか。

それが明かされます。



このエピソードも、絵理香のモデルとなった女性が反映されています。

読み返すと、やるせない気持ちになります。



セリフ(会話文)がぎこちないのも、エタハのお約束(笑)


飼っていた犬に、カーラと名付けた由来の映画は

『007 リビングデイライツ』です。

007シリーズ最高傑作で、ラブストーリーとしても最高の作品です。




【第14話 傷の共鳴 0.00mm】

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093078857999000



本作の第二クライマックスで、二人が結ばれます。

互いの想いが相互理解から結実する、という感じでしょうか。



私は現実の恋愛で、告白する事は

あまりないと思っています。

少しずつ親近感が沸き、何かのきっかけで

バチっと、急に繋がるものではないかと思います。



最初に考えたあらすじから、決めていたストーリーですが

情緒もなく、いきなり理屈っぽい話になり

作者の技量不足を痛感しました (>_< )


行動パターン分析学『サイグラム』、ビリーフチェンジセラピーは

実際にあるもので、私が興味のある分野です。



元々は一つの話でしたが、長くなったのと、ストーリーの雰囲気を分ける為に、二部にしました。


二人が接近する様を、距離で表した描写は

良いアイディアだと思ってます。

(あまりウケてなかったら恥ずいな……)

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