執筆時に意識した事

【執筆で意識した事】


何となく行った事ですが

何度も同じフレーズを繰り返すようにしました。


「俺はいつも気付くのが遅い」

「雲ひとつ無い青空が、鬱陶うっとうしかった」

「寄り添う 繋がる 距離 哀しみ 傷」

など。


何度も繰り返す事で、ストーリーの前後の相関性や、キャラクターを特徴付けました。

また同じフレーズでも、場面ごとに意味合いが変化する、という効果もあります。



最初は何となく、繰り返し使ってたフレーズが、本作ラストのあの一行に繋がるとは、私自身も考えていませんでした。


全体的なあらすじを決めていても、作者も当初予想していない展開に、広がるところが執筆の面白さだと思います。




【嘘に混ぜた真実がリアリティを増す】


嘘は真実の中に一部だけ混ぜると信憑性が高まる、と聞いた事があります。

小説は創作なので、全てが嘘なわけです。


北方謙三先生のエッセイを読んでると、

小説の中で使われたエピソードも多くあり

それが物語としてのリアリティを高めている事を知りました。


特に本作は、私自身の過去の思い出をモチーフにしているので

虚構(創作)と現実を、上手く織り交ぜられたと思っています。




【一行の表現・描写にこだわる】


私など、素人書き手に過ぎませんが

同じ内容でも文章自体を、より美しく格好良く、簡潔に、情景が伝わるようにと、何度も書き直しました。


自分でも「よくこんなフレーズが思い浮かんだな」と思うような表現・描写をいくつも書けた事が良かったと思っています。




【過去作からの引用】


書いている内に、過去作から満遍なく場面に応じて、引用するようになりました。

作者のバリエーションが、少ないからでもありますが……


その事で、本作が Eternal- Heart の集大成的な作品になるのでは、と意識し出したのも、この第3章あたりからでした。



【イメージソング】


エタハのお約束です(笑)


毎話ごとに、その物語のイメージに合う曲を、最後に付けました。

どれもストーリーに合わせて厳選してるので

聴いていただけたら嬉しいです。



浜田省吾と尾崎豊で統一する予定でしたが、

『第17話① 傷の共鳴』を書いている途中で浮かんだのが

氷室京介の Lost In The Darkness でした。



本作全体のイメージを象徴する

これしかないと思った曲です。

https://youtu.be/WGMf36mIqEg?si=BXQeG6gPMiK47AXs

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