第2章:いつか書きたかった物語。逆算した7~10話。第11話ラストショー

【第7話から第10話】



『第7話 日曜日(第二章)』

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093078275697629


「第7話 日曜日」から「第10話 公園」までの一連の物語は、

絵理香の弾ける魅力と、それに戸惑う修という軸があるので

比較的スムーズに、楽しみながら書けました。


天真爛漫な、明るい絵理香と接する事で、修の頑なな心が、うち解けてゆく感じを描けたと思ってます。




修は陰キャらしくない、不自然な行動を取ってます。

初心うぶな男子校生は、女子が隣にいるだけでも、ドギマギするものです。

私がそうでした。



初デートで、会ってすぐお尻を触る(笑)。

ためらいなく手を繋ぐ。

後ろから手を添え、キューの突き方を教える。

公園で膝枕する。



デートでいちいち突っかかると、話が進まないので、あえて流しました。





第8話を書いてる途中で、急に沸いたのが

「第11話 ラストショー」です。

こちらも初期のあらすじには、ありませんでした。


『第11話 ラストショー』

https://kakuyomu.jp/my/works/16818093077936384771/episodes/16818093078307161929



愛読書でもあり、私の執筆の原点でもある

『逃がれの街』のような小説を、いつか書いてみたいという思いがありました。

図らずも、この作品内で叶うとは、全く予想もしてませんでした。



書き上げたものを、読み返して

自分が書いたものに、目が潤んでしまうほどで、

よくこんなものが書けたなと、満足感で一杯でした。

本作の第一ハイライトです。



とにかく、これを投稿、披露したくて

遅筆な私にしては、ハイペースで第11話に向かって執筆しました。


修の目、声。

小説『ロング・グッドバイ』。

撮られた写真に写った、髪の伸びた自分の横顔。

エレベーター。

ジャケットとフレグランス。

髪をクシャクシャとすること。

かつては、修に寄り添ってくれる人がいた事。


などを逆算的に伏線として散りばめました。




【茂樹兄ちゃん】


幼なじみの親友だった茂樹さんと、初めて会ったのは中学生の頃。

私を、弟のように可愛がってくれた茂樹さんと

年一回、会うのが楽しみでした。

長い事、疎遠になってますが、

それでも兄ちゃんの名前は、茂樹さんから取ろうと即決しました。



このエピソードには、もう一人

ひとつ年上の先輩、考博さんとの思い出がモチーフになっています。


考博さんの地元を訪れた時。

エタハに、どうしても見せたい夜景があるんだ。

考博さんと見た、哀しくも美しい小樽の夜景。

ただ寄り添う事しか出来なかった自分。




【キャラクターイメージ】

茂樹兄ちゃんの容姿は、尾崎豊をイメージしています。


話し方など、そのキャラクターは

『逃がれの街』の主人公、水井幸二をオマージュしました。




この第11話『ラストショー』が作品全体の大きな軸となった事で、物語の展開が飛躍しました。

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