第1章:面白くない、筆が進まない。第6話『屈辱』

【いざ書き始めると】


『第1話 出会い(第一章)』

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093078014165166


第一話から、もう筆が進みません。


とにかく三話まで書くも、面白くないのです。

展開が遅く、惹きつけるストーリーもない。

過去作の焼き直しのような物語。


どうしようもない駄作を書こうとしてるのか。

不安しかありませんでした。

下書きの段階で、ボツにする事も考えました。



あの時、紫陽花さんや下書きを読んだ方の

「続きが読みたい」とコメントが無ければ

ボツ作品として公開せず削除していたと思います。





【転機 第6話 屈辱】


第5話まで書き、書き直しても、

面白くならない。

悲しい恋愛なのかラブコメなのか、

どこかチグハグ。

高校生の物語と、エタハ作風が全く合っていない。

自分の物語のバリエーションの乏しさ。



二人のキャラクターと関係性は、表現したが、

全体像の中で、序盤に必要な話と分かりながら

この先を書き進める自信が沸かない。



冒頭の、心の声は

本編での、絵理香の明るさとの対比で

その後の展開を示唆するものとして、設定しました。

この部分を書くのが、しんどくて

途中で「止めとけばよかった」と思いました。




『第6話 屈辱』

https://kakuyomu.jp/works/16818093077936384771/episodes/16818093078274672220


当初のあらすじには、ありませんでした。


今後、ハードボイルド小説を書くために、

思いついたワンシーンを、いくつかメモ書きしてました。

そうしたら急に、このストーリーが、湧き上がってきたのです。


なぜ修が、あのような人物になったのか。

人物造形に存在感と説得力を与えるエピソードです。




本作で何度も繰り返されるフレーズ。

「雲ひとつない、青空が鬱陶しかった」も

当初は、大した意味を込めてませんでした。


私自身、気持ちが重い時の快晴の青空に

うんざりする事もあるので

陰キャの象徴として描きました。


自分ではない、何かから湧き出る

思いがけないストーリーや展開こそ、執筆の醍醐味です。




短い表現から、映像のように情景が浮ぶ描写。

第1〜5話から、急転直下するインパクト。

北方ハードボイルドばりの、暴力描写を書けた事への充実感。


暴力描写がエグいので

これを投稿して良いのか、と迷いと葛藤はかなりありました。



それでも、この第6話が書けた事で

次も書き進められると、意欲が復活しました。

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