第3話 虐げたかった須らくへの愛③

そして、一夜明け、日が巡り。幾日か経った頃。


 「ぶおおおおおお!」


「ついにでただ!暴れん坊さん猪だっ!」


「気を付けろ!樹にぶつかり跡をいくつも見た。なにかあったんだ。」



それは偽り、勝者の真が猪に植え付けたモノ。虚構の後悔。


春、その猪の子が寄生虫で死んだ。しかし、彼はこの村のニンゲンがいたぶり殺したと錯覚していた。




シュろっ。。。。




瞬間、猪の目が赤黒く色めいた。



「ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」



「猪さん、落ち着くだ。あけびを食べやすい様にしただ。さあ、抱きしめ合おう。。。」



ザンっ!!!!



「うわあああああ」



ザンっ!!!!



「がふっ。。。。」




少年二人は凶刃に倒れた。臓の腑をひどくねじられた様だ、助からない。




そ・し・て・




そこに真相を知っている母猪が血相を変えてやって来た。なんてむごい事をしているのかと。


し・か・し・



ザンっ!!!!




憐れ、狂気の衝動が晴れなかった猪は、母猪をも殺してしまった。復・讐・の・何・が・悪・い・の・か・と・。




そして猪は慟哭しながら崖から落ちていった。救われることのない叫びをあげながら。。。




さて、

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敗者の真は白百合となり枯れた。 @toamtopple31

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