我流アイデアの思いつき方4選

雨宮 徹@クロユリの花束を君に💐

我流アイデアの思いつき方4選

 書き手なら誰でもぶつかる壁。それは「ネタ切れ」です。「ネタ切れ≒スランプ」と言えます。




 本作では私が実践している「アイデアの思いつき方」について書いていこうと思います。一般的なものから独自のものまであります。




 重要あるいは有用と思われるものから書くので、冒頭部分のみ読んで、後半はスルーするのもありです。

※あくまでアイデア出しなので、ヒットするかは別問題です。







①別ジャンルを並行して書く。あるいは全ジャンルを書いてみる。



 「斬新性のある小説を書くには既存のものをいかにして組み合わせるかである」と読んだことがあります。似たような例でいくと、ミステリーのトリックでしょうか。先人が書き尽くしているように思われますが、必ずしもそうではありません。既存のトリックと最新の技術を掛け合わせれば、まだ進化の余地があります。



 分かりやすく例としてミステリーのトリックを取り上げてみました。これは小説のアイデアにも言えることです。ジャンル×ジャンルで化学反応が起きればアイデアを思いつくことがありえます。そのため、複数のジャンルを並行して書く、あるいは全ジャンルを書いてみることをオススメします。




 これは読書にも言えることで、まったく別のジャンルの本を読むことでも化学反応が起きます。むしろ、読書の方が楽です。複数の作品を同時並行で書けるのなら、まだストックはあるはずです。また、執筆にはプロットを考える時間も必要ですが、読書ならその時間は不要です。図書館を利用して本を読み漁りましょう。







②AIと会話してみる。



 ここで言う「AIとの会話」とは、例えば「SFの主要キーワードを教えて」などです。これはググれば済む、と思われがちですが、そうではありません。AIからは「タイムスリップ、スペースオペラ……」とキーワードが返ってきます。大抵はキーワードの簡単な説明もつきます。先ほど述べた「ジャンルとジャンルの掛け合わせ」と似たように、キーワードとキーワードを掛け合わせる方法です。




 また、ググった場合、情報過多になります。Wikipediaでは「SFの変遷」など、余分な情報が出てきます。情報過多を防ぐためにも、AIの利用をオススメします。




 少し話は逸れますが、ストーリーやプロットをが書けた場合は、AIに矛盾がないかチェックしてもらうの手です。あくまでチェックです。そもそも、AIに創造性はないのでアイデアをもらうことは出来ませんから。







③ブレインストーミングをする。



 まずはブレインストーミングについて簡単に概要を書きます。

①どんなアイデアでも批判禁止

②奇抜なアイデアを重視する

③質より量

④アイデアを結合する




 これを見た方は「1人ではできない」と思うかもしれません。そもそも、ブレインストーミングは複数人でやる前提です。これを書き手同士でやれば、どちらがオリジナルかパクリではないか、など諸問題が生じます。ここでAIの再登場です。




 AIですが、「ミステリーで氷を凶器にする」と書くと「溶ける特性」「自由な形状にできる」など簡潔に様々な情報を提供してくれます。概要でも書いたように「質より量」です。上記のような当たり前のものを自身で否定するのはやめましょう。




 この方法は、ここまで書いてきたアイデア発案方法のいいところどりです。まずはどんどんアイデアを出す。そして、AIがそれについて簡潔に説明をしてくれる。それをもとにアイデアとアイデアを掛け合わせる。冒頭でも書きましたが、アイデアを複数掛け合わせれば、それは新しいアイデアとなります。この方法は一番効果的ですが、順番に書かないと説明できないので、この順番になりました。






④某ニュースサイトのタイトルだけ流し見する。



 様々なニュースを見る、これもまたアイデアの掛け合わせに近いです。国際的なニュースと科学的なニュースを見れば、新しいアイデアを思いつくかもしれません。ここのポイントは「タイトルだけ見る」です。中身まで熟読していては時間がもったいないです。また、この方法を使えば「どうすれば魅力的なキャッチコピー、サブタイトルを書けるか」の勉強にもなります。みなさん、タイトルに惹かれてクリックするわけですから。







 以下、当たり前の方法なので、列挙で終わります。

・日常的に疑問に思ったことを書き留めておく

・発想の逆転

・三題噺を書いてみる







 要約するとAIをうまく使う、ジャンルやアイデアを掛け合わせる、となります。書き手の方はAIの利用を邪道だと考える方が多いですが、小説そのものを書かせる以外なら良いパートナーとなります。本作を機に使ってみてはいかがでしょうか。

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