進もうが退こうが絡まる因果

とある女性と少女の拙い恋心の揺らめきを描いた恋愛小説です。

女性は過去に身内が起こした事件によって、心に深い傷を負っていました。

壊れた人間関係、周囲からの疑心の目。もはや自分の人生に意味はなく、全てを贖罪に消費しようと考えていました。

そんな彼女が出会ったのは、自分が勤める養護施設に暮らす少女。日々が過ぎるごとに少女への親愛は恋愛へと変化していき、己の胸の内に悩まされます。

さらに少女の正体は、事件で生まれた被害者の娘。少女に知られ、糾弾されたくはない。けれど、この恋をあきらめきれない。

繊細で丁寧な恋愛作品です。ぜひ読んでみてください。