第5話 ヒロイン属性登場のフラグをへし折る
「え?一緒にパーティーだって?」
「ああ、ヒカルはランキング100位台なんだろ?じゃあ実力は問題無い!」
いやいや、問題ありまくりだろ?そもそも、俺は宇宙船での戦闘がメインだし、近接戦とか、まあ柔道やってたから、ある程度体術は出来なくも無い。が、しかし、ここは断る!俺はランキングを上げたい訳でも無いし、ランカーになりたい訳でも無い。この世界をただただ楽しみたいだけなのだ。
「……申し訳ないが、一緒にパーティーは組めない、ホントごめん」
「お前〜!宇宙1のクラン【ギルガメッシュ】の誘いを断るとか正気か?」
「俺はソロに拘ってるからな、戦闘では誰とも組む気は無い」
「しかしだな〜!!」
「そこら辺にするのかしら、ヒカルにも事情があるのかしら、今日は2人でクエストに行くのかしら」
「気が変わったら何時でも連絡よこせよ?」
とアッシュはスマホっぽい物を差し出した。
「え、何それ?」
「端末だよ端末!これが無いと連絡出来ないだろ!」
いやいや、スマホとか何億年前の産物だよ!頭に埋め込まれてるチップがあれば、何でも出来るっつーの。とりあえずアッシュの端末を受け取って頭に
「なんだそら?お前端末持ってねーのか?」
「持ってないつーか、必要無いんだよな」
とりまアッシュに念話を送ってみる。
「あぁ〜しもしも〜聞こえるかい?」
「なんじゃこりゃー!頭にヒカルの声が響くぞ!」
「まあ念話ってそういうもんだからな」
その後、アイシャも端末を出してきて念話をやってくれるかしら?なんてほざいてる。まあ美女のおねだりは断れないよね。
「まあ、とりあえずこれで、何時でも連絡出来るから」
クエストに向かった2人とは別れ、ギルドで朝食を食べ続ける俺氏。
うん、このスペースキングダムの事も理解してきたし、お次は中世ヨーロッパの惑星にでも行ってみるかな。
こうして、異世界宇宙【スペースキングダム】を後にする俺だった。
未来人の異世界転移 ふんわり卵オムライス @omuraisuhayasi
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