深愛

愛美

深愛

静けさに唯一光る瞳には私だけが映っている


二人しかいない世界を愛すにも少しは嫌味があるといい


心臓の音さえ味方にしてしまうあなたの心を奪いたい


雑音に掻き消される心配もしなくていいのはここだけで


本当に愛されてるかもわからないだけど私は愛してる


いわゆるねあなたは私の器なの閉じられることのない器なの


この愛は冷水でさえ冷ませないむしろ適応していくから


何もかも視界に一つも入らない自我も私を去っていくのに


受け入れずただ目を瞑るあなたまで音を何も発しない


いつまでも続くだなんて思わないただ共に明日を生きたかっただけ


我儘で臆病な私でも今は受け入れられる気がする


いつの間にこんな遠くに来たのだろう灯りを消された人生を


触れてみたあなたの手は冷たくて私の気持ちも冷めてしまった


試みに期待などせず立ち向かう私を褒めるあなたが惜しい


あなただけあなただけでも生きてみて何が欠けるか少しみてみたい


命さえ無限にあれば悲しみも繰り返すことはないはずで


祈っても届かないことは分かってる届く前についてしまうから


言うのならもはやついてからにする神に対する妬みと頼みを


時間切れ別れる過程がないからか思うように悲しめず


「愛を知る」今日を生きた人間の最後彩るこの上ない歌



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深愛 愛美 @hubuki0610

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