ゴミみたいな作品の存在価値

世間には貧困な語彙力、陳腐な表現、チープな発想から生み出されたゴミのような作品が溢れています。

そしてそれを生み出す作家もたくさんいます。


しかし、それらに対して「存在価値がない」と一刀両断で断罪するのはダメです。あまりにかわいそうすぎます。

彼らにだって存在価値はちゃんとあります。それを探さないのは読者の緩慢です。


彼らの存在価値は「自信をつけさせてくれる」という点です。

優れた作品や名著なんかを読んでいると「こんな文章表現は思いつかない」、「自分にはとてもこんな作品は書けない」と読み手の自信を失わせるばかりです。

一方、ゴミみたいな作品はどうでしょう?「こんな駄文を書きやがって」、「こんなの幼稚園児でも書ける」というように読み手に対して自信をつけさせてくれます。


それが異世界転生作品のような世間に溢れるゴミみたいな作品の存在価値です。

どんなゴミみたいな作品でも、おぞましい感性から生み出された作品でもけっして書面の無駄とか、ストレージの無駄なんていうことはないのです。結局、どんなゴミでも使い方次第ということです。


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