最後に残るもの……それが本当のあなたかもしれない

正義感が一際強い男がいた。
彼はその正義感ゆえに損ばかりしていた。
そして、そのせいで大切なものを失った。
彼は、彼の「ほんとう」を封じた。
「普通の」「目立たない」人間であろうとした。
しかし、ある場面を見て、彼は憤りを感じずにはいられなかった。
そんな彼が目にしたものとは。
そして、それを振り切り逃げた先には……

そこに、「ほんとうのあなた」が選ぶだろう道が示される。

見よ、これが、鐘古こよみ「三題噺」文学の極み。