用語

◇用語◇


◆組合

 職業ごとに設置されている職人の寄り合い。ほとんどの人間が自分の仕事と同じ組合に所属している。組合を通して依頼を受け、報酬を受け取る。

 組合に依頼する時は身分の証明や前金が必要なため、安全な仕事が多い。ある程度大きな町には組合の総合窓口である「ギルド」があり、世界各国どこにいても仕事を受けられるようになっている。

 その為、報酬の貨幣は共通貨幣で支払われ、依頼も共通貨幣でのみ受付ている。


◆ギルド

 各組合が窓口を設置している総合庁舎。世界各国の市町村に支部を置いており、小さい村にも出張所があることが多い。膨大な数の組合を抱えている為、一つの窓口につきいくつもの組合を抱えている。待ち時間が長い。


◆修復魔法

 一口に修復魔法と言ってもやり方は様々で、師事した人物によって魔法の系統が異なったり自己流にアレンジをしたりする者も多い。大雑把に言えば修復素材を魔法で分解し、損傷部位に流し込んで埋める魔法である。


◆魔工宝石

 魔法を使って人工的に作られた宝石。宝石をカットする際に出た端材や質の低い原石を精錬し、不純物を取り除いた物を固めて作る。故に、低品質な天然宝石よりも美しく、均一な品質の宝石を量産することが出来る。

 主に工業製品や量産品の魔道具の核として使われるが、魔道具の核としての性能は高品質な天然宝石に劣る。


◆医療魔法

 「魔女」と呼ばれる未亡人の放浪者たちが生み出した「少ない薬を効果的に使うための魔法」。薬草採取と調薬を収入源としていた彼女たちが、自らの旅の中で生み出した生活の知恵。

 あくまでも自然回復出来る範囲の治療しか出来ず、欠損や大けがなどは治せない。星療協会の基礎となった魔法。


◆魔法教会

 「はじまりの聖女」から始まる聖女信仰を基礎とする宗教団体。世界に魔道具と魔法の存在を広めた、現代魔道具の祖でもある。各地に教会を建てて布教活動をしており、中には行き過ぎた信仰心から過激な行動を取る教徒もおり、魔法反対派や魔法に興味の無い国からは鬱陶しがられている。


◆星療協会

 「魔女」を祖とする慈善団体。先祖が放浪していた際に星を頼りに旅をしたことから、星をトレードマークとしている。所属する医療魔法師は白いローブに星を模した隕石のブローチを身に着ける。

 活動費用のほとんどを寄付で賄っており、収入源が少ない為資金集めに苦労している。魔法教会の過激派と折り合いが悪く、魔法教会のテリトリーである東方地域では活動をしていない。


◆魔導義眼

 オットーが作り出した「視力を取り戻す義眼」。

 目を再生する訳ではなく、あくまでも装着した者に外の景色を見せる魔道具。水晶をレンズとし、核に焼き付けた幻覚魔法で装着者の脳内に見た物を伝えているとされている。

 オットーが独自に組み上げた魔法のため、彼以外に作ることは不可能。


◆首都

 賢者の学び舎における「学園機能」を担う場所。

 各種手続きが出来る事務棟やギルド、図書館、講習を受ける事が出来る校舎などがまとめられている。大きな手続きをする場合は首都に来る必要があるので、遠い場所にある「村」に住んでいると少々不便。


◆村

 研究棟を中心に構成される研究者の居住区。似たような研究をしている者たちが作った寄り合い。基本的に古い村程首都に近い場所にあり、若い番号が割り振られている。小さなギルド出張所があり、報酬の受け取りや依頼の受諾などは村の中で済ませる事が出来るようになっている。

 各村には責任者である管理人がおり、首都との連絡を定期的に取り合っている。


◆町

 研究棟を持たず、生活用品店や食料品店、飲食店や娯楽に関する施設などがある区域。研究者たちは日々ここで買い物をしている。村よりも大きなギルドがあり、大体の事は町で済ます事が出来る。 


◆家

 村の中にある研究者の共同居住地。大きな村の中でさらに研究を細分化する際に作られる。そのほとんどが共同住宅であり、共同生活を送りながら研究を行っている。


◆魔術

 魔法の先にあるもの。魔法が自然の力を借りるものだとすると、魔術は自然の摂理を捻じ曲げるものである。時間と空間を捻じ曲げ、切り貼りするのが得意。「収納鞄」も魔術道具の一つである。

 ただしその原理は不明。魔術の先に何があるのか、どうしてそうなるのかは誰も理解していない。故に不安要素を多く含むため、「安全」であるとは言えない。

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不滅のリーシャと破滅のオスカー設定資料集 スズシロ @hatopoppo

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