職業

◇職業◇


◆宝石修復師

 破損した宝石を修復する修復魔法の使い手。魔道具の核の修理から宝飾品や鉱物標本の修復まで幅広い仕事を請け負っている。修復魔法は修復する対象の宝石についての知識が必要なため、腕利きの宝石魔法師ほど勤勉で博識である。

 宝石修復には対象の石と同じ種類の石が必要になる。宝石の価格が高騰している為、修復に使う素材代と宝石修復師への技術料から組合を通した依頼は金貨数十枚~数百枚という高額な依頼料となっている。

 一方、組合を通さずに直接依頼を受ける「野良」の宝石修復師もおり、金に目を眩んで裏の仕事に手を出したり市民相手に詐欺を働いたりする狼藉者も存在する。


◆護衛

 宝石修復師組合に所属する武芸を得意とする騎士や兵士。宝石を持ち歩くという性質上強盗などに狙われやすい宝石修復師を護衛する役割を担う。露払いの他、魔法を使う宝石修復師に対する前衛として詠唱の時間を稼いだり、宝石修復師が魔法を使えない場面で身を挺して守るのも仕事の一つ。

 登録には面接による簡単な身分の審査や実技審査が必要。実績のある宝石修復師からの紹介状があれば面接は省略される。


◆医療魔法師

 医療魔法と呼ばれる怪我や体の不調を緩和させる魔法を使う医師。医療魔法と言っても万能ではなく、自然回復する程度の怪我や不調しか治せないので世間では「病院に行ったり薬を飲んだ方がマシ」だと思われている。

 基本的には「少ない薬を効果的に使う」ための魔法であり、薬を入手しづらい貧困地域などに派遣されて医療行為を行う慈善事業のようなものであるため、収入は低く派遣先への旅賃も自分で稼がなければならない。

 その為、高いお金を払って医師の学校へ通ってわざわざ医療魔法師の道を目指すものはほとんどいない。


◆風の案内人

 帆船が主流だった時代に流行っていた旅人の副業。風魔法を使って雨風や高波から船を守り、時には風を吹かせて船を導いた。一時は組合が出来る程盛況だったが、帆船から鉄船へと時代が移り変わり、それと共にだんだんと廃れていった。

 今は組合も解散し、若い世代ではその存在を知らない者も多い。


◆魔術師

 魔術国家「エレーメ」に住む魔法ではない「魔術」を使う人々。

 魔法は魔術のなかった古い時代に使われていた「原始的なもの」だとして、魔法大陸に渡る魔術師は「変わり者」とされる。

 研究に一生を捧げるのが魔術師の本懐とされ、時間操作が得意な魔術師に体の時間を止めて貰ったり寿命を操作してもらい、永遠に研究を続ける魔術師が多い。

 そのため一度拠点を決めるとそこから出ずに引きこもる習性がある。

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