橋のたもとにうずくまる男
こんばんは。
とれたて幽霊話です。つい昨日、旦那さんが体験した話になります。
今、住んでいる横浜の家を下っていくと、近くに川があるんです。
けっこう大きい川でしてね。川沿いが遊歩道になっていて、桜がずらっと植えてあって。釣りをしている人もいたり、私も子供を連れてよく散歩に行ったりしていました。
最寄り駅は川を挟んだ向こうにあるので、旦那さんは通勤にその川にかかる橋をわたるのですが、
昨日の仕事帰り、橋のたもとでしゃがみこんでいる男の人がいたそうなんです。
こっちに背を向けていて、旦那さんは「釣りをしてるのかな?」と思ったそうで。
でも、ふつう、釣りをする人は川沿いのフェンス越しに釣り竿を垂らして釣りをしているんですね。
なので旦那さんは「なんでこんなところで?」と気になったそう。
そこで車が後ろから来まして。
車は旦那さんと男の人の間を走り抜けていったのですが、車が過ぎ去った一瞬に、その男の人は跡形もなく消えたそうです。
そこで旦那さんは、「あ、生身の人間じゃなかったんだ」と。
上記のことを、子供が寝たあとにリビングで不意に話し始めて。
旦那さんはいわゆる霊感がある人で、子供の頃からしょっちゅう嫌なものを見たり感じたりしてきたそうです。
なので、家を買う時も探知機みたいに使ったりもしたのですが、脳の手術をしたのを機に、そういったモノをあまり見たり感じたりしなくなったんですよね。
なので、「なんか、久しぶりだったな……」と感慨深く言ってました。
旦那さんが見たり感じたりするモノはたいてい良くないモノばかりなので、私なんかは「霊感がなくなって喜ばしいことだなぁ」と思っていたのですが、
旦那さん自身はセンサーがなくなって、かえって不安みたいです。
そんな霊感搭載の旦那さんですが、うちの実家で「一箇所、すごく嫌なところがある」って言われたことがあります。
「絶対に教えないで〜!」って伝えてあります。知ってしまったら実家帰省が怖くなってしまうもの……。
ちなみに、その橋のたもとでうずくまってた男の人ですが、ぜんぜん嫌な感じはしなかったそうです。
やばいモノだと本当にすぐ「うわっ」ってわかるみたいですよ。
【実録怪談】わたしの奇妙な体験まとめ〜不思議な話・怖い話などなど うろこ道 @urokomichi
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