優しくて暖かい陽だまりのような物語

 季節は梅雨。 『雨女』 同級生の心無い言葉に傷つき、毎日バス停から学校へと向かうバスに乗れなくなってしまった主人公の明夏……そのバス停で出逢った天音という女性に元気づけられ、勇気を持って登校し、そして三人のかけがえのない友達を得る。
 物語の各所に見られる丁寧で優しい雰囲気の文章が主人公の明夏の性格にすごくマッチしていて、読んでいてとても優しい気持ちになれます。人間関係に悩んでいたり、学校や職場に行くのが辛いと感じている方がいたら、この作品がなにかのヒントになるかもしれません。ぜひ読んでみてください。