部門賞

 さて、本企画では部門賞の表彰を行います。

 部門賞は以下の五つです。


・ベストガイ

・ベストガール

・ベストヴィラン

・ベストプロット

・ベストライティング


 部門賞を設定する目的は、順位付けをしないで済むように、各作品のよいところを褒めていくことにあります。

 部門賞の受賞作品には栄誉が与えられます。


 それでは、各部門の表彰にうつりましょう。

 


・ベストガイ

 ベストガイはエントリー作品の中で最も魅力的だった(と主催者が感じた)男性キャラクターに与えられる賞です。


 ベストガイは、『地獄にまつわる事柄(あるいはたとえ灰になっても)/筆開紙閉』の少佐(俺)に贈ります!

https://kakuyomu.jp/works/16818093076831452126


 世界観はあまりライトノベル的とは言いがたいように思いますが、その中で恐ろしくも生々しい、そしてどこかみずみずしい苦悩を見せる姿が印象的でした。



・ベストガール

 ベストガールはエントリー作品の中で最も魅力的だった(と主催者が感じた)女性キャラクターに与えられる賞です。


 ベストガールは、『揚げあんバターサンド同盟/remono』の長谷部桜子に贈ります!


 食べることを通じて自己を表現する姿がよかったことに加え、「トイレにこもる」という身体的な見せ場があったことが選出の決め手でした。



・ベストヴィラン

 ベストヴィランはエントリー作品の中で最も魅力的だった(と主催者が感じた)敵役キャラクターに与えられる賞です。


 ベストヴィランは、『餓狼の血には抗えず/叶あぞ』の敵役、スコルピオに贈ります!

https://kakuyomu.jp/works/16818093076489508846


 主題者との対照性、凄まじい格闘技術、全てを語りきらない謎めいた存在感を放っていました。作品全体で台詞がふたことしかないというのもよかったです。

 


・ベストプロット

 ベストプロットはエントリー作品の中で最もよい(と主催者が感じた)プロットを持った作品に与えられる賞です。


 ベストプロットは、『皐月のレンズ/ビリーT』に贈ります!

https://kakuyomu.jp/works/16818093076809899837


 新人、先導者、敵対者という『組織の中で』の最低限の構成を活かしつつ、ライトノベル的に彩られたキャラクターが配置されていた点が高評価に繋がりました。



・ベストライティング

 ベストライティングはエントリー作品の中で最もよい(と主催者が感じた)文章で書かれた作品に与えられる賞です。


 ベストライティングは、『その瞬間まd/@momochi1029』に贈ります!

https://kakuyomu.jp/works/16818093076320201781


 主人公の視点からのミニマムな世界の描写と、その周囲にある世界の実態とのギャップ、それが直接的には表現されずに暗にほのめかされる切れ味がたいへんよかったです。




 以上、部門賞の選出をお送りしました。

 参加していただいた作者の皆様、まことにありがとうございます。

 今回は惜しくも部門賞から外れた作品も、たいへん楽しく読ませていただきました。

 講評がいちばん時間がかかるという体たらくでしたが、もしまたやることがあればさらなる応募をお待ちしています。


 これにて第1回ライトノベル短編アリーナを閉幕とします。

 重ねて、ありがとうございました!

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