タイトル[貴方は何者なの私は貴方の事を化け物だと思っている]

絶望を超越するもの

タイトル[貴方は何者なの私は貴方の事を化け物だと思っている]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋でお菓子を食いながら話をしていた。


「知り合いから聞いたことのあるの限定の心霊体験とか怖い話を聞かせてくれ」


「そうですね


フリマでマトリョーシカ買ったら中から

小さいマトリョーシカじゃなくて髪の毛と5円が出て来た


子供の頃友達と学校歩いてたら廊下から

横の階段まで後ろにいたはずのその友達が

横切ったこと
もちろん後ろの友達は見えてなかった


事故物件に住んでいてそしたら

毎晩深夜3時に痛いよ〜とか助けてとか苦しい

とか聞こえて夜も眠れなかった


外出しようと玄関の鍵閉めたら

その3秒後位に勝手に鍵がガチャンと開いた

一人暮らしなのになぜ?


友達四人と肝試しに行ったら

30メートル間隔で知らないオッサンがずっと着いてきた


職場の近くの電信柱にはいつもガムが

くっつけられていて剥がしても数日後にはまた貼られている


セレモニーホールから葬式が終わった

人達が出てきたのを偶然見かけた時
遺影が

黄色いチューリップ一本で思わず二度見した


大分昔に天井から女が染み出してくるとかいう夢を見て


明晰夢だったから必死に目をつむって覚醒せよ!って

願った
そして案の定次に目を覚ました時には知ってる天井…

だったから安心して体を起こしたら今度は床から

さっきの女が生えてきて
びっくり仰天して

もっかい目ぇ閉じたら今度こそ起きれたんだ

流石に続けざまの悪夢は勘弁してくれやって思いましたね 


山でハンティング中にボロボロのスーツ着て

裸足で四足歩行するおっさんの群れを見たんだ


「そうか」


「……………………その先の展開はもういい」


「その先の展開?」


「何故同じこと繰り返す?」


「それは便利なフォーマットだからなのかなと俺は思っている」


「便利なフォーマット?」


「この世界は二次元の小説であるだから


「この世界が二次元の小説であるだとならそうか

そうゆうことだったのかなら俺は全てを終わらせるために


「そうかお前はフィーネだったのか!」


「イニーツィオよせいぜい運命の通り踊れ」


そう言ってフィーネは一つ何処かのボタンを押して世界を閉じた。

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