発見された手記の八頁目 I swear…
「それともう一つ君のお父さんに代わって君に言わなきゃいけないことがある。」
「次は何ですか。」
「君の家の様子をみた感じから察したんだけどさ、多分君変な錠剤飲んだでしょ。」
ミアは何でも知ってると言わんばかりの自信溢れた声色で東次郎に言った。
「はい。飲みました。」
「お父さんからその薬の効果は話された?」
「ええと、確か父さんの能力が引き出されるとかどうとか…」
そう東次郎が言うとミアはため息をついた。
「その言い方だと詳細は言ってなさそうだね。いいかい東次郎くん、これもまた気の毒な話だけどね」
次は何が来るのかと東次郎は辟易していた。
「東次郎くん。君の体のおよそ半分は機械になってると思う。」
「…?」
「だから君の体の半分は機械なのよ。」
「ちょっともうよくわからないですよ。父がランナーズ?みたいな警察だったり僕の家が襲撃されたり体の半分が機械になってるとか。」
「君の気持ちはよくわかる。でもまずは話を聞いてほしい。」
「はぁ。」
東次郎は疲れ果てた声で言う。
「まず君のお父さんの能力。さっき見たかはわからないけどお父さんの能力は錠剤の効能による身体能力の異常な向上なんだ。」
「そしてその原因が体の半機械化ってことですか。」
「そう。普通なら銃に撃たれて死んでいるような状況でも骨格の機械化によって何ともなかったり三メートル以上の高さをジャンプできたりするんだ。」
「でもそしたら何故父はあんな弱っていたんですか。」
「機械も人体と同じように劣化するでしょ?君のお父さんは君が生まれるかなり前からこういう仕事してたからガタが来たんだろうね。」
「そうなんですか…」
東次郎は父にランナーズのことを打ち明けられた時の様にただただ受け入れる他無かった。
「まぁそんなとこだね。」
「あの…僕はこれからどうしたらいいんでしょう。」
「それに関しては俺から説明しよう」
運転席の男、エドが言った。
「東次郎くん。君はある種の呪いを背負わされた上父親を殺された。」
「はい…」
「君の今後の生活を政府は支援したいだろうが何せ我々の話を知ってしまった以上日常生活に戻すことは難しいだろう。最悪殺される。」
「ええ!?」
東次郎は腑抜けた驚嘆の声を上げた。
「俺達ランナーズN3部隊はこれからシンキョウト国際ステーションの星間連絡船に乗る。行き先は『TOKYO CITY』だ。」
「それって…」
「東次郎くん。君には2つ選択肢が残されている。ここに残り死ぬかここで復讐を誓い君の父を殺したやつの所まで俺等と一緒に行くかだ。」
「僕は…」
東次郎の答えは単純だった。
「僕は復讐を誓います。」
アサルト・ランナーズ @Jack_hogan_88
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