今日という日
古 散太
今日という日
朝、目が覚めたとき
窓の外にカモメが二羽
並んで南へ飛んで行った
まだ朝が来ていない朝
コンビニへ歩いていった
タバコを買って笑顔をもらった
集中して絵を描いた
小さな画面に広大な海
抜けるような青空を目指して
お昼はいつもうどん
いつもより多めに揚げ玉を入れた
いつもよりすこし美味しかった
お昼寝は毎日のこと
一時間ほどだけど夢を見た
ちやほやされる幸せな夢だった
たくさんの人に幸せになってほしくて
楽しくその説明を書き続けた
きちんと伝わるかは分からないけど
二人で夕食の食卓
どうでもいいことを話しながら
テレビの芸人さんを見て笑った
お風呂から出て体を冷ます
どうでもいいことを話しながら
すこしウトウトし始めた
おやすみを伝えてから
自室でこの詩を書き始めた
ぼくがどれほど幸せかを伝えるために
何でもなくても幸せだと伝えるために
誰だって今幸せなんだと伝えるために
今日という日も幸せだったと胸を張る
今日という日 古 散太 @santafull
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