第10話(最終話) 優太とキキ
「高二で小五に見せるのは大変だったのよ。優ちゃんは近視だから簡単に騙せたけど。クラスメート三十六人全員に催眠術かけるのはとっても大変だったわ」
「ジョウの昏睡はキキさんのせい?」
「ジョウは悪魔の子なのよ。優ちゃんの透視のおかげでジョウの弱点がやっと分かったの。私が眠れないジョウを催眠術にかけて夢の中に封じ込めたの。ジョウは優ちゃんが超能力者だと知って、優ちゃんの命を狙っていたのよ。私はこれでも訓練された一人前の超能力者。将来の超能力者の伴侶を探していたの。それが優ちゃん。だからあなたの夢の中にテレパシーを送って超能力を教えたのよ」
あの日の様に僕はキキさんと手をつないで歩いた。今はキキさんに守られてばかりだけど、いつかキキさんをしっかり守れる立派な超能力者になることを誓いながら。(了)
僕は立派な超能力者になる シュン・ニジオカ @Syun_B_Nijioka
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