題名の通り「食事」「食べ物」に関する連作で、主題が一貫しているところに美しさを感じました。連作で、ここまでいろいろな角度から描くことは難しいと思います。しかし、変に肩肘を張ることは決してなく、素直な歌がすうと胸に入ってきますね。個人的に面白かったのは、「夏の日差しに焼かれるのはとうもろこしか、はたしておのれか」という一首です。つい笑顔になって、これから訪れるであろう夏の暑さに思いを馳せました。
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