方言によって、土地の風景、人々の表情や動作、暮らし、そして気持ちなどなど…直接の感覚として伝わってきました。読みはじめたときの喜助に対する自分の思いと、読み終えたときの喜助に対する自分の想い…。まさかの結末に感情が動かされ、読み終えた後の余韻が何とも言えないです。もう一度読んだら、色々感じることが増えて、また違った感覚を覚えました。とても素晴らしい作品でした。
文章なのに方言の耳障りがよく、田舎のムラ社会で実際に起こりそうなリアリティもあって、ホラーにも美談にもなりえる落としどころが面白かったです!
そうくるか、と思ってしまい、読了後、しばらく、ものを考えられなくなりました。切ない物語ですね。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(316文字)
めちゃくちゃ褒めてます。全て方言で書いてしまうのは盲点でした。本文以外の外から見える部分が方言じゃないのも意表を突かれました。憎い演出。方言の若干の読みづらさのためにむしろしっかり読まされてしま…続きを読む
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