第34話 暗躍の成果
『目の前の剣を蹴散らせ。それでこの戦いは終わる』
『ルーク、こちらのことは考えずに全力でやって来てくれて構わん。待避エリアはレーネ様から指定されている』
「御意」
剣に乗り込むとレーネと父のバトラーから催促される。
返事はしたがこのままゴーするのはまずい。
グインに花を持たせなければならない。
グインの動作に合わせて攻撃に合わせて遠隔で発動できる『衝撃波』などの剣技を放つ。
『グインすご! 火事場の馬鹿力ってやつ!』
『お、おう! なんか出てるわ!』
それを繰り返したらまあまあ時間を掛けたが敵を全滅させることができた。
これでアイリスのグインの好感度が上がるはず。
『流石ねルーク!』
『ふん! 約束通り果たしたか。バトラーの倅。約束通り娘は貴様にやろう!』
『ルーク! やったわね! 二人の思いがお母様に届いたわ』
『ルーク、お嬢様から二人の関係については聞いている。最初は言語道断と思ったがレーネ様と話すうちに古いしきたりに囚われすぎるのもどうかとも思ってな。レーネ様の予知ではお前とお嬢様が結ばれれば王国の未来はより良いものなると出ている。生涯をかけてお嬢様を幸せにするのだぞ』
どうやら俺が暗躍している時にお嬢様も暗躍しており、着々と俺との仲(捏造)を認めてもらえるように動いてみたいだ。
これは詰みだな。
『ルーク一生一緒ね!』
完
────
お読みいただきありがとうございました
悪役貴族の取り巻きモブ、破滅を回避するために敵対しているヒロインにゴマを擦りまくったら引くくらい依存されるようになる 竜頭蛇 @ryutouhebi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます