第3話

「えへへ♡♡♡すっごいでしょ♡♡♡このカレンちゃんのおっぱい♡♡♡」

「早くでていってよぉ!」

「あらあら♡♡♡まあまあ♡♡♡二人が仲良くて、おばさん嬉しいわぁ♡♡♡」

 だめだ!この親子!僕がこんなにもえっちな気持ちで興奮しているって思っていない!

僕ももう小学校高学年!そういう事はある程度知っているよ!

と言うしかない!そうでないと、そんな気持ちで見てしまっていると知った二人は傷ついてしまう!

「カレンちゃん!エリスさん!僕ももう……」

そう言おうとした瞬間、ドタドタという音が聞こえる。そして、引き戸が開く音がした。

「お母さん!だめだよ!もうユウくんも小学5年生!お風呂ぐらい一人でできる年なの!そういうのはお節介!あと、カレン!えっちなイタズラはだめ!大人になったら、人間界では犯罪なの!控えなさい!」

と綺麗で透き通った声がお風呂場に響いた。

「アリアお姉ちゃん!」

 僕はその声に返事をする。

「はいはい、お姉ちゃんはうるさいなぁ」

「アリアちゃん、これはユウ君に甘えて貰おうと……」

「お母さん!」

「しゅん……」

そういうと二人はお風呂場から出ていく音がした。

「アリアお姉ちゃん。ありがとう……」

「ううん、いいの。お母さんは甘やかしたがりだし、カレンのいたずら好きでごめんね」

「ううん。大丈夫」

 目を開けると優しい顔をした黒髪の女性。

 透き通る瞳が綺麗でテレビでも見たことないぐらい美人な人。そして、清楚でおしとやかで優しいお姉さん。

夢咲アリアお姉ちゃんがそこにいた。

「ふふ、じゃあ私も出るね……ってあっ!」

 その言葉と共にアリアお姉ちゃんが足を滑らせ、僕に向かって倒れかかってきた。

「危ない!」

 僕は手を拡げてアリアお姉ちゃんを抱きしめる。

 けど、僕の体の大きさではアリアお姉ちゃんを受け止める事が出来ず、倒れてしまった。

「お姉ちゃん!大丈夫!?怪我してない!?」

「ご、ごめんね!ユウ君!重くなかった!?」

「だいじょ……」

顔にかかる重いけど柔らかい感触、その感触は布越しだけど、おもちみたいに吸い付いてきて、もっちりして何時までも触っていたくなる優しい柔らかさ。鼻で呼吸をするとボディーソープとは違った人工的ではなくて自然なフローラルな香り。

そして、少し硬い……

ん?

これって……お姉ちゃんのおっ……おっ……

僕はその先の答えを考える前にのぼせて目が回ってしまった。

「あわわ、ユウくんゴメン!エナジー注入!」

視界が回るなか、にゅるりと触手が僕の口の中に入ってきて甘いジュースをドクドクと流し込んでくる。

その触手はお姉ちゃんのお尻の方から伸びてきている。

 それを飲むのは恥ずかしいけど、意識が回る中、無理やり入ってくる、それを拒否することは僕には出来なかった。

「ぷふぁ!お姉ちゃん!大丈夫!少しのぼせただけだから!これで回復したから!」

「本当?大丈夫?」

アリアお姉ちゃんは心配そうに僕の目を見てくる。

「大丈夫、大丈夫だから……」

「よかった……じゃあ、出るね……」

そういって、アリアお姉ちゃんはお風呂の引き戸を閉めた。

 僕は閉まったのを確認すると下を向いてちゃんとタオルで隠れていたのかを確認する。

「よかった……見られてない……よね……」

そして、僕は口のまわりに残ったていたお姉ちゃんの触手から出た液体を拭った。

 お姉ちゃん……いや、イリスさんもカレンちゃんも人間じゃない。

 普段は隠しているけど、頭には角が生えていて、触手みたいな尻尾が生えている。

 そして、その触手から他の人を元気にする事ができるエキスを出すことができる。

 この家の人たちはサキュバスという種族の魔人なのだ……

 

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