第5話

フローリアはもう一人のフローリアと

手に手を取って、異世界第二帝国を

彷徨い歩いた。

「いたぞーっ!こっちだ」

近衛兵が目敏くフローリアを見とがめると

笛を吹いて仲間を呼び寄せた。

「怪獣X3号。すぐさまH地点まで急行せよ」

近衛兵がハンドレシーバーで大声を

上げると、体長五メートルほどの

ゴジラに似た怪獣が現れた。

「X3号!やれ」

近衛兵に掛け声をかけられると、怪獣は

ドスンドスンと足音を立てて、フローリアたちに

近づいてきた。

「どうしよう?」

フローリアがもうひとりのフローリアに

伺いを立てた。

「大丈夫。あの怪獣の倍の大きさの怪獣に

今のアナタなら変身できるはずよ」

「まさか。そんなことできるわけが」

するとフローリアは体長十メートルの

怪獣に変身していた。


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憎しみのフローリア @k0905f0905

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