第12話 殺金

1月10日

服屋の兄さんがいい情報をくれた。

「俺の友達の知り合いの他人が魔王幹部らしいぞ」


「いや、それお前の誰だよ…」


「誰だかは知らねぇけど俺の店の隣に住んでるぜ!」


「なるほどお友達なんですね!!」


コペが目を輝かせて言う。

「いや違うあいつは俺の店のものを2日おきに盗むんだ,,,」


中途半端な害悪、、、司法があった即裁かれるべき存在だな

「とりあいずそいつしばいとけばいいんだろ」


「その通り!とりあえずぶっ殺しといて」


「よし、じゃあ、、コペ行くぞ!」


「おー」


コペは腕を突き上げた。

、、、、、、、、、、、、、、

俺らは服屋の隣に着いた。

「なんだこれ、、空き地の中にダンボールがいくつかあって、、中に、、なんか変なのいる!」


俺はなんか変なのに向かって叫んでしまった。

「キ、キ、キ、私は魔王幹部No.18殺金だ!私のスキルはお前らみたいな菌を消すことが出来る」


「お前の方が菌じゃねえのか?」


「それはどうかな、、、勝負で決めようではないか、」


悪魔なのか金なのか菌なのかわからないやつは余裕そうだ。

魔王幹部はみな余裕な顔してるが、、大丈夫か?

「お前は弱そうだからそこの可愛い娘から殺して、精神的に追い込んでやるククク、、」


殺金は言いながらコペに攻撃しようとした。

ビュン

殺金を磁力で遠くに飛ばした。

「おいおい、お前金って名乗ってるくせに鉄じゃん、あと、、コペに触れようとするな潰すぞ」


と俺は今世紀最大にかっこつけて言った。

「キ、キ、キ面白い、くらえ!ジョッキンシート

(除菌シート)」


殺金は除菌シート2枚で俺を切ろうとしたが、、、もちろん切れるわけが無い。

「えい」


適当に剣で攻撃してみた。

「ギャャャャ」


殺金は叫んでその後動かなくなった。

「俺もか、俺も死んでしまうのか、今年はどうなってるんだ、、、、もう既に幹部が3人もやられて、、俺までも死ぬのか、、くそ、、」


殺金はくそだせえ遺言を残した。

他の人も倒してるのか?

勇者だから呆気ないが結構こいつら強いぞ?

「ジリークさん話さないといけないことがあります。」


コペは改まって言ってきた。

「この世界では、、、」


「キ、キ、キ、、騙されたな小僧、、、死ねぇ、、」


背後から鋭い破片が大量に飛んできた。

何とかコペがバリアを張ってるくれたが、、間一髪だ、、、

「む、、、他の奴らはみんなこれで死んだのにな、、、、これならどうだ、、、王水スプラッシュ!!!」


殺金が口から王水を吹き出した。

どういう仕組みだよ、、、なんであいつ溶けねぇんだ?

鉄でできてるくせに、、

なお、、これも簡単にコペが防いでくれた。

「、、、、、ほう、、物理ガードか、、、、だが、、、衝撃には弱そうな構造に見えるぞ、、、?キ、キ、キ、、ゴールデンソード召喚!!!、、、うぉぉぉぉりゃぁぁぁ」


同じようにコペがバリアで守ろうとするが、、、ヒビが入ってきている。

まずい、、!


「磁力、、アイアン砲!!」


ただ鉄を固めて最大速度で飛ばしたものである。

キン、、、、

完全にゴールデンソードで防がれてしまった。

「ブレッドファイヤー!!」


、、、、ビクともしない、、、

段々とこちらの方へ距離を詰めてきた。

「ふむ、、、、攻撃はお前の役割みたいだな、、、ならばお前から殺しておこう。」


距離約10m。

駆け込めばもう間合いだ、、、

くそ、、、剣技全く出来ねぇから詰んでないか、、、

「磁界」


鉄を浮遊させて連続的に当ててみる。

全てゴールデンソードに切り捨てられた。

5m、、、

もうやけくそだ、、、

「ブレッドファイヤーーーーー!!!!」


くそ、、、まったく効いていない

鉄じゃねえのかよ、、、

「アイスフィールド!!」


コペが当たりを氷で埋めつくした。

足元の鉄が瞬時に冷える。

殺金の足が鉄で固定された。

「え、、、ちょ、、、、これ、台本と違くない?」


「んなもんねぇよ!」


「いや、、あれだよ、、あの、、俺が主人公でお前が死ぬってやつ」


「んなもんねぇよ!」


Part2


「いや、、でも、、」


「んなもんねぇよ!!!」


「え、」


動き止めて互いに時間を稼ごうとしているのが丸わかりだ、、、相手は氷をどうにか溶かすための時間を作りつつ、、こっちはこいつをどうしてやろうかと考える時間を作る。

「コペ、、、こいつ硬すぎるけどどうするか?」


「私に考えがあります!」


「結界魔法、、、龍召喚!」


でけぇ8mくらいあるぞ、、、

龍が殺金を足元の氷ごと持ち上げる。

そしてはるか上空へ飛び立った、、、、

え?

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

、、、、、、、、、、、、、、、、、、

「ぎゃぁやぁぁだあわなたあままややまま」

しゅん、、、

凄まじい速度で龍と共に殺金が落ちてきた。

砂煙で状況が上手く掴めない。

いた、、、

「おい、、しんだか?」


返事がない。

まるで屍のようだ。

ダメだこのセリフだと蘇っちまう。

そしてめちゃくちゃ強いやつ、、

ん?

しゅん、、、ざぐ

上からゴールデンソードが落ちてきた。

これなら、、、、

俺はこの武器で殺金の首元を勢いよく跳ねる。

スパン、、、、

やばこれ、、、高級包丁より切れる。

おっさんとこ持ってって改造してもらお!

こうして俺らは殺金を殺した。

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今年の勇者になって魔王たおすんですけどそんなことしてる暇がないくらい相方が可愛い。都合の悪いときは〜磁界で魔王倒す予定があるので忙しいです〜って言ってるけど全然進まない。 P @P6012

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