第11話 ゴム
1月9日
朝、、、まだ冬なので外はまだ少し暗い。
まだぐうたらしていたいと思って寝返りを打つ。
あ、
コペと寝たんだっけ?
ラブホで?
やばぁ、、、
いや、、やば!
あのまま寝てたのかよ俺、、、
飛び起きようとしたが、、、またしても俺の腕にはコペが乗っている。
腕枕してた記憶ないんだけどな、、、
起こすか、、、
「おーい、、コペさん?」
反応無し。
イタズラしてみるか、、暇だし。
コペの頬を少し押してみる。
ぷにっとしてて柔らかい。
猫みたい。
少しつまんで引っ張ってみる。
やわらかい。
あああああああああ
何だこの生き物可愛いんだけど、、、
脳死しちゃう。
くそ、、抱きしめたい。
抱きしめるのは合法?違法?妥当?
条件反射ってことで抱きしめてみる。
小さい。
そのも小さいが全体が小さい。
守らなきゃこの寝顔って感じだ。
ダメだもう理性保てない。
寝よ、、、
俺はコペを離して寝ることにしたが、、、
「もう終わりですか?ジリークさん?」
「いつから起きていた。」
「最初からですよ?」
「ごめんなさい。調子乗りました。」
「続きはしてくれないんですか?」
続きというものはどこまでしていいものなのだろうか?
わからん。
とりあえずハグだけしとこ。
コペをもう一度抱きしめる。
互いに起きていることに気づいたせいかさっきは全く意識していなかったが、、自分の心拍とコペの心拍が全身をふるわせる。
抱きしめて3分位たっただろうか。
俺はひよってもう動けない。
「そろそろ起きますか。」
「あぁ、、そうだな。」
コペがしびれを切らしてそう言ったように感じた。
俺は男失格なのかもしれない。
朝から色々あったが、時間はそこまである訳では無い。
一応あのクソ野郎が言うゴムとやらもいくつか買っておいてやろうと思う。
あ、、引き出しのやつも使わないだろうし、、回収っと、、、、、
ぬぁ?
なぜだ、、、無い、、、、
俺が見ていたのは空想だったのか、、、
だとしたらここはラブホじゃない。
たまたまだったのだ。
そう結論づけて部屋を後にしようと思う、
「何かあったんですか?」
「うぇ?いややなんでもない。」
部屋を出てロビーに行くと、やはりカップルしかいない。
もうそう言う文化なのだろうか?
たまたまか、、?
真相は闇の中である。
俺はロビーの職員に小声でゴムはどこに売っているか聞いた。
すると普通にギルドにあるらしい。
ギルド商店。
「いらっしゃいませ!
ゴム、飲料水、軽食、酒、、なんでもあります。」
若い兄ちゃんが大声で客引きしている。
普通にうるさい。
もうゴムって大声で言ってるし、、
あった。
明らかなゴムだ、、一応使用法を聞いてみる。
「あ?、、、女の子との大事な時間に使うやつだよ!知らねぇのか?」
コペをちらちら見るな。
こっちは純粋な心を偽って聞いているんだ。
「じゃあこれ2箱ください」
「あいまいど!」
無事購入完了。
使わないだろうが、1箱自分の分に使わないだろうが、、、
ギルドを出ると、、ただ突っ立ってる女の人が6人位いる。
何か困ってるのだろうか。
そこにある男がやってくる。
「いくら?」
「2万」
「はい、、、いこうぜ、」
連れてかれた、、、、、
あーナンパ街のあれか、、、
この街やっぱ基本ピンクなんだろうな。
さっさと帰ろ。
「コペ、ほかに何か見たいものあるか?」
「大丈夫です!」
「よしならテレポートで帰ろう!」
俺たちはカリオルテリオンに戻ってきた。
そのままの足でおっさんの所へ向かう。
「はい、、ピンクスライムと、パープルスライムの素材原液だ!」
「これで作れるか?」
「おう、、あたぼうよ!今日中に作るからこの街にいてくれよな。」
「ありがとう。」
俺はおっさんの店を出て、家に戻り、あのクソ野郎の土産をもってギルドへ向かった。
「おー兄貴おかえり!
で例のブツは?」
「これか?」
「そうそう。これがねぇと安心してナンパも出来ねぇよ」
「適当そうだけどそこはまだちゃんと知るんだな」
「人徳位はあるわ!」
「はいはい、、んじゃあもう話しかけんなよ」
俺は家に帰った。
家ではコペが久しぶりにあったゴールデンスライムを撫でている。
よく生きていたな。
「そのスライムって何を食べるんだ?」
「表皮呼吸と光合成しかしないみたいです。」
なかなか見ないタイプの代謝だな。
だから放置でも何とかなってるのか、、、
「そういえば、、、朝からコソコソと何を隠してるんですか?やましいことでもあるんですか?」
「え?なんのこと?」
「ふーん誤魔化すんですね?
後悔しても知りませんよ?」
なになに怖いんだけど、、、
「おーいジリークの旦那ー出来たぜグローブ」
「お!今行く!」
ナイスタイミングおっさん。
「ほらこれだ」
俺は野球で使うグローブにしか見えないものを見せられる。
「いや、、、そうじゃないんだが」
「へ?グローブと言えばこれだろ?」
「そうだけどなんか、、、」
「わりわり冗談だよ、、、ほれ」
黒の手ぶくろ(ゴム製)を渡らせる。
「いや、、俺野球好きでな、、、」
は?本気かわかんねぇからやめてくれそういうの!
てか金属バットもそのネタの一種だっただろ、、、
まぁいいや、、、
「24万ピーチルだ。」
「いや、、、待ってくれ材料持ってきたのにその価値か?」
「あ、、、そっかなら今回は取ってきてくれた特別にそれやるわ!」
「おーありがとう!」
こうして俺はなんなくと電撃を放つことができるようになったのである。
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