伯爵令嬢ヴィオラは侯爵家へ嫁いだ。
しかし、夫で侯爵のルシウスはヴィオラを妻として愛さなかった。
玉の輿のはずなのに、ヴィオラは辛い日々を送っていた。
そんな不幸なヴィオラの心の支えは、もう亡くなってしまった護衛騎士エデン・アーヴィスとの思い出だけ。そんな彼女のもとに、ある日エデンの魂がもどってきて――
エデンがめちゃくちゃカッコいいです!
なにがいいって、亡くなったのも愛するヴィオラのためだし、魂だけになってもヴィオラのために行動するんです。もう、彼のヴィオラに対する愛が深くて……キュンとしました(〃ノωノ)vV
こんなにヴィオラを愛してくれるエデンには幸せになって欲しい!!!って思ってたら、なるほどな展開が待ってて、それにも胸アツでした♪
それに、ヴィオラの名ばかりの夫のルシウスに待ち受ける結末も良かった!
ルシウス、なかなかのくそ野郎なんですよ。そんな彼の悪党ぶりが露見してざまぁがしっかりと決まったときは、本当にスカッとした気分になりました♪
恋愛ファンタジーにほしい要素がしっかりと入っていて、予想外の展開もある面白い小説でした☆
本当に作者様は「救ってあげたい」「守ってあげたい!」と思わせるヒロインの描き方がお上手!
理不尽な不遇にあっても揺るがぬ善性、懸命に耐え忍ぶ姿……序盤から過酷な境遇にあるほど、ヒロインの魅力が増していく不思議……!
そして何より作者様の全作品で特筆すべきは「ヒロインを救うヒーローの特性」!
今回の作品では「憑依型ヒーロー」という新機軸の魅力が全力で押し出されています!
……いえ本当、格好いいですね!? ネタバレはもちろん避けて書きますが、本当に「このタイミングで助けて欲しい……!」という展開、そして期待に応える大活躍!
もはや職人の技、安心して読み進められつつ、今回は「憑依型ヒーロー」という新たな魅力にドキドキ、そしてニヤニヤできる恋愛シーンまであり、全方位から楽しくて仕方ありません。
ここで「憑依型ヒーロー」の大きな魅力と思う部分を……つまり「ヒーローが憑依している間、ヒロインは騎士の如く強くて凛々しい」のです。
普段のヒロインが「お淑やかな令嬢」であることから、このギャップが堪らないわけですね……!
個人的に絵として妄想してしまうほどで。
通常時ヒロイン→「おっとりとした目で、上品な黒髪令嬢イメージ」
ヒーロー憑依時→「切れ長の目で、凛々しい女騎士イメージ」
なんて……連載途中にもかかわらず、妄想が思わず捗ってしまうほど面白くて、オススメの作品です。
長文、失礼いたしました……是非とも皆様、ご一読くださいませ~!