サイダーガール(仮)

明日から本気だす

PROLOGUE 

16歳


人生で一度しか来ない


高校最初の夏休み


私は、高校を辞めた


東京のお嬢様学校を辞めた


クラスで人間関係は良好だった


始めての東京暮らしも満喫したし


友達も多く作った


ただ


多分


似合わなかったように思う


"普通の女子高生で生きていくこと"


与えられたものを消化するだけの日々


掲げられる文武両道


毎日こなすべき学習ノルマ


それらの何もかもが当たり前のように過ぎていく日常


そんな中で


普通に生きていくことが


最高に退屈になってしまった







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