感情を、透かせるくらい薄くした本

繊細な描写ほぼゼロな私は、この人の描写力はなかなかトップクラスなのでは?と思っている。

極限までに薄いガラスに、さらに模様を刻み込むような。

題材は日常や現実のことなのに、描写により幻想的な雰囲気になっている。

だからこそ内的な動きがはっきりとするし、強い主張があっても違和感がない。

二作ともそうだから、たまたまではなくこれがデフォなんじゃないだろうか。

他の作品や続きが読みたい。

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