概要
価値観の衝突の頻度と度合いは、国際化の進展具合に比例する。
2060年7月、UFF(国際連邦艦隊)所属潜水艦ポセイドンに赴任した私(島中佐)は、いきなりスペイン・バスク地方での穏健派バスク党幹部の警護・搬送作戦に参加することになった。
艦長と私ら合計9人が上陸し、そこで待っていた党大会が開催されるパンプローナ市の女性人権委員長らと警備の打ち合わせをした。艦長は彼女との会話の中でバスクへの愛情と人権尊重の強い意志に満ちた彼女の人柄に興味を持った。
スペインの過激派組織ETAの襲撃を退けたものの、亡命直前に党幹部の1人がバスクへの愛着を捨てきれずに残留すると決意し、次に幹部がバスクに帰国したら今後はこんな亡命がなくなって、今回が最後の帰国(凱旋)となることを願った。
彼らとの別れは艦長と彼女との別れでもあった。互いの生き方に敬意と複雑な情感を感じ
艦長と私ら合計9人が上陸し、そこで待っていた党大会が開催されるパンプローナ市の女性人権委員長らと警備の打ち合わせをした。艦長は彼女との会話の中でバスクへの愛情と人権尊重の強い意志に満ちた彼女の人柄に興味を持った。
スペインの過激派組織ETAの襲撃を退けたものの、亡命直前に党幹部の1人がバスクへの愛着を捨てきれずに残留すると決意し、次に幹部がバスクに帰国したら今後はこんな亡命がなくなって、今回が最後の帰国(凱旋)となることを願った。
彼らとの別れは艦長と彼女との別れでもあった。互いの生き方に敬意と複雑な情感を感じ
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