これは一人の少女が好きという気持ちを知っていく物語

主人公のアンジェリカ・ブランシュ。彼女は魔導研究所に勤めており、日々その業務に追われていた。忙しいながらも仕事にやりがいを感じながら過ごしている彼女。
しかし私たち読者は彼女の元に届いた一通の手紙から、今までアンジェリカがどんな生活を送ってきたのか知ることになる。それはあまりにも酷く残酷な内容で。
そんな中、アンジェリカは古文書を解読するという重大な任務を受ける。このことをきっかけにヴィクトルとの生活が始まるのだが……

今まで自分が何を好きか考えたことがあっただろうか。普段何気なく好きと思っている気持ちが愛おしくなります。
この物語は純粋で素直な気持ちが胸を刺す、そんな作品です。
そしてヴィクトルさんがイケメン過ぎて。お顔はもちろんのことその言動が、もう……
キュンキュンが止まりません故に、顔がニヤけます。電車の中で読むことはオススメしませんので、皆様気をつけくださいませ。

そんなキュンキュンな甘い描写もありながら、作品の奥底にはずっと不穏な雰囲気が漂っています。この何が起こっても可笑しくない状況に皆さんもきっと心を掴まれるはずです!