3 

4人は小さいの薬瓶の中の紙をみる


    今日は魔王退治に成功した事を国王へ 

   報告しに行った。王はとても喜んでいた。

      笑顔が少し気持ち悪かった。

 報酬をかなり貰った。魔導書だけは断られていた。

  おれは魔王城の近くに家を建てる事にした。

     魔王について調べたい事がある。

  魔王を見張る。そう言えば調べものがしやすい。


  城の中を探索した。魔王の日記を見つけた。

  彼のことを倒さなければいかなかったのか?

国へ魔王退治は本当に必要だったのか訪ねに行った。

王は微笑むだけだ。何も言わない。気味が悪い笑みだ            

     王は何かを隠している気がする。 

あの時魔王を封印にして正解だったかもしれない。

    3人に伝えるべきだと思う1年ぶりだ。

      元気だろか。無事だろうか?


小さい薬瓶の中に紙が2枚入っていた。

「やはりあの時刺された剣には封印の術がかかっていたのか。」

読み終え、魔王が言う。

「魔王退治の前に魔族討伐をやってたのよ。そうしたら紫色の目をしてる奴らがおかしいって気づいてねぇ。」

「紫?」

「貴方もそうだけど魔王の周りにいるのって赤い目の魔者だったからねぇ。観察したのよ。」とラバ。

「そうしたら、人を攻撃したり常に攻撃的なのは紫色の目の奴らだけだったの。赤い目の魔者達は守るための攻撃しかしてなかったの。」とリユ。

「それで4人で話し合ったのよねぇ。赤い目の人たちは話を聞いてからってねぇ。」とラバ。

ラバとリユが魔王に説明する。

魔王はその説明を聞いて納得しているようだ。

「そういえば話し合ったな。」ルドが言う。

ラバとリユがルドを見つめる。

「待て!ちゃんと赤い目のヤツは気を使ってた!」

「ならいいけど。」

リユはルドの言い訳を信じた。

ラバはルドの脇腹をつついている。

「紫‥‥国王の後ろに‥‥そう‥‥か」

つつかれているルドを無視して魔王は考え込む。

リユはその様子を見て警戒心を少しといたみたいだ。「魔王シイルのフリってなんでできるの?」

リユが聞く。

「肉体に記憶が残っているからな。あとは術だ」

「記憶が残ってるの?なら何があったか見れる?」

ルドはまだつつかれている。

「‥‥魔王退治成功パーティーをしているのが最後だな。」

3人は少し気まずそうだ。

「それ以降は無い‥な。」

「消されているのねぇ」

「犯人は手馴れているのかもしれんな。」

「それが本当なら犯人ヤバイ奴だな。オレらでなんとかできるか?」

「俺がいる」魔王がフフンッの胸をはりながら言う。

「あ、それより死体!」リユが言う。

「!忘れる所だったわ!」

「???死体誰のだ?」魔王が言う。

ラバが杖を取り出す。「魔王の死体よ。」 

「俺の‥死‥体ィ‥?」

「うん。シイルを殺した犯人が生きてるって知ったら放っておかないだろうし、そうしたらここも調べられるだろうし。あなたが協力してるって知られたら策を考えられて全員殺されるかもしれないし。」

「まぁ、そうだな?」

「今封印した時と同じで空が赤いのよ」

「あぁ。それでか。いつから空が赤いんだ?」

「今日の昼くらいからだ」ルドが答える。

「俺は夜中に起きたんだが。どういうことだ?原理がわからんな」

「この辺り結界張った?」リユが聞く。

「あぁ。昼くらいにな。そうか!それでか!俺が術を使ったからなのか?」魔王が言う。

「かもしれないわねぇ。でもシイルは魔法使えないどころか魔力ゼロだしねぇ」ラバが言う。

「シイルを殺った時についでに術をかけたんじゃない?」リユが言う。

「‥‥‥‥‥‥そうだな。作るか」魔王玉座に向かって手を出す。

赤いような黒いような光が形になっていく。玉座に座っている魔王ができた。

「感覚は繋がっていないからな。好きにやってくれ。」ラバは頭を抱えている。

リユが杖を出し白と青の弾幕を出す。

ルドが剣で切っている。

「貴方もやる?」ラバが魔王に聞く。

「‥‥‥‥やらん。」

「周りも、もっとキズ付けたほうがいいよね。」

「そうねジャンジャンやりましょう!」

イイ感じにキズついた室内、

激闘の末致命傷を負ったような魔王が完成した。

本人は悲しそうだ。

「これで完全に騙せなくっても策を考えられる時間は稼げるでしょ」

「そうだな」

「じゃあ、行きましょうか。」

ラバが言い4人は玉座の間を出る。

城を出ると暗くなっていた。

「野宿か?」ルドが聞く。

ここから1番近いリユの村は魔法を使わなければ3日はかかってしまう。

「急いで離れた方がいいと思う。」リユが言う。

「今は夕食時ねぇ」ラバが時計を見て言う。

時計は8時10分をは指している。

「急いでも夜中の2時になりそうねぇ」

「何処へ行くんだ?」「私の村だよ。」「どの辺だ?」

「えっと‥」「わかったまかせろ」

「え?」「はぁ⁉」

リユとラバが言う。

「村に行くのか?魔王を隠せよ」

「わかってるよ。ほら、行くんだろ?もう少しおれの近くに来てくれるかな?」

3人は魔王へ近づく。

すると4人の足元に丸い紋章が出てくる。

魔王の紋章のようだ。

「?????」紋章が出てきたと思い足元を見ていたら

村の入り口に4人はいた。

ラバが口を開けて驚いている。

「行くよ。ラバ」リユはラバを引っぱりながら村の端にある家に帰る。

家の中に入りラバを椅子に座らせる。

「水だ。」「アリガトウ」ルドがラバに水の入ったコップを渡す。

「もう家の中だから隠さなくて平気だよ。」

「大丈夫なのか?」魔王がラバを心配している。

「多分あなたが使う術が見たこと無いからだと思う。」「そうなのか?」

「ラバは国1番の魔法使いを決める大会で殿堂入りしてるの。」「あぁ知らない術で混乱しているのか。」

「部屋どうするんだ?」ルドがリユに聞く。

「ベットは2つしか無いし部屋も余ってないしどうしよう。」

「作ればいいだけだろ?」魔王が言う。

「ミズ〜」「本当に大丈夫なのか?あれ」

ラバがコップの水であそび始めた。

「術をまとめて渡してあげて喜ぶと思う。」

「この件が終わったら筆をとるか。」

「オナカスイタナ〜」

「先にご飯食べようか」「そうしよう」

4人は夕食を済ませた。

「部屋どうするの?作るって言ってたけど」リユが魔王に聞く。

「部屋を増やす。」

「それ外から見たら変な形にならない?」

「問題ないぞ。」「じゃあ作っちゃえ〜」

「この辺の壁使うぞ」「うん。いいよ」

魔王は壁に手をつく。ドアができた。

少し幅をあけてまた壁に手をつく。

ドアが2つできた。

「もう入ってもいいのか?」ルドが聞く

「あぁ。できたぞ」魔王がそう答えると

「うわ〜い」とラバが左のドアに入っていった。

「私の部屋と同じ大きさだ。」

「ベットと机と椅子それに棚もあるな。」

リユとルドがドアから中を覗きながら言う。

「うわ〜すご〜い〜」ラバがベットの上ではしゃいでいる。

「酒を飲んだのか?」「いや、水だ」「水だよな。」

「もう寝るよラバ。」リユが部屋に入りラバを寝かしつける。

作られた部屋に窓がない。

「なんで窓がないんだ?」

「窓があるってことは外が見えるだろ?家の形が変わるんだ。家の形は変えたくなさそうだったからな。だから窓なしだ。」

「なるほどな。右は魔王の部屋だな。」

「あぁ。それより本当にラバは大丈夫なのか?」

「昔はよくあるんだ。気にするな。」

「そうか」

ラバを寝かしつけたリユが部屋から出てくる。

「オレたちも寝るぞ」

4人は眠りにつく。


「おはよう!」

部屋からリビングに元気よく出てくる魔王。

まだ誰も起きていないようだ。

魔王がリビングの間スペースを見る。

何かを考えているようだ。「ソファ置くか。」

キッチンに行き食器棚を見る

「食器が少ないな。増やしておこう。」

食器棚に皿が増えた。

半分以上空いていた空間が埋まった。

風呂、トイレを見ていく魔王。

リビングに戻ってきた魔王。

椅子に座って何か考えている。

「‥‥‥‥とりあえず、転移魔術と護りの結界、魔術遮断、防音術、攻撃遮断、隠蔽解除‥‥今のところ結界はこれくらいで良いか。」

魔王が指をくるっと回す。

すると部屋全体が一瞬赤くなる。

「さて、ソファの色はどうするべきか。母が白は汚れが目立つからやめておけと言っていたな。白はやめるか。赤‥はこの家に合わんな。青‥‥桃色‥‥‥‥‥‥黒でいいか。」

色々考えていたが、黒にしたようだ。

黒いソファが空いていたスペースに音も無く置かれる。

魔王はソファに座る。

「人間が座るとこんな感じなのか。」

魔王は何かを考えている。

「リユは妹なのか?ラバとルドは4人の中では年が上みたいだな。シイルが真ん中か。」

どうやら肉体から記憶を見ているみたいだ。

「おはよう魔王。」ルドが部屋から出てくる。

「おはようルド。」「ソファ‥‥」「作ったんだ。」

「いいな!顔を洗ってくる。」

ルドは顔を洗いに行った。

リユが出てくる。「おはよう」「あぁおはよう」

リユも顔を洗いに行った。

ルドはソファに座る「いいな!これ!」

ソファに喜んでいる

。リユが顔を洗い、リビングに来る。

「‥‥ソファ?!」「魔王が作ったんだ!」

「そうなんだ。ありがとう」 

「いや、俺が勝手にやった事だ」

「ラバは?」

「まだ出てきてないな。起こしてくるか」

「ねむいわ〜」ラバがルドに連れられ出てくる。

「顔洗ってこい」ルドに言われたラバは目を擦りながら顔洗いに行く。

「ソファ‥‥‥」戻ってきたラバが呟く。

朝食を食べおえ食器を片付けるラバとリユ。

「食器増えてる‥」

「魔王でしょ。あんた食器持ってなさすぎて可哀想に見えたんじゃなぁい?」

「確かに6枚しかお皿持ってなかったからな。少なかったかぁ」

4人はこれからどうするべきか考えてる為話し合う。

・今すぐ城へ行く。

・村や町の様子を見ながらいく。

・協力してくれる魔者を探す。

・王が何か企んでいると言いふらす。

4つの意見がでた。

「王って何しようとしてるんだ?よくわからないんだが」ルドが言う。

「ん〜なんか悪い事してそうっていうのは、わかるんだけど具体的にはわかんないのよねぇ〜あの殴り書きの日記見るかぎり、きっとなんかあるのよねぇ」

ラバが考えを言う。

「そういえばさ、前に魔導書見るの断られたよね。何回か頼んでたのに。」リユが言う。

「確実に隠しているな。」

魔王が少し呆れながら言っている。

「魔術師様は100年以上生きてるって言ってたが、

会ったことあるのか?」ルドが魔王に聞く。

「あぁ。あるぞ。100年前にな、城へ行ったんだがそこで見た。それから王も100年以上生きてるな。」「え?!!!!」

3人が驚く。

「シイルの記憶の王と俺が会ったことのある王が一緒だ。」

「顔が?」「顔もだ。全て一緒だ。」

「もう確定じゃないのぉ。急いで城へ行った方が良さそうねぇ」

「そうだなオレもそう思う。」

4人は城へ行く準備をする事にした。

「わたし夫に会ってくるわ」

「私は薬草採ってくるよ」

「じゃあオレ達は食料調達だな」

「ラバ。夫再会約束をしに行くのだよな?」

「‥‥伝えられる事は今の内に伝えておこうと思ってるだけよ」

「‥‥‥確かにもし王が犯人ならば、死を覚悟すべきだが、必ず誰かの元へ帰るという決意は捨ててはなんぞ。」

「‥‥‥‥そうね」

「勇者一行として旅をしてきたからなのだろうな。お前達は死への恐怖心が全く無いな。例え大切な人と二度と会えなくなっても良いと思って旅をし戦ってきたのだろう」

3人は黙る。

「だがな、何かを捨てずとも得られるモノはあるんだ。それに俺がいるんだ。安心しろ。」

「そうねぇ‥‥まさか魔王に言われるとわね。大丈夫よ。あの人は、わたしが死んだら悲しむどころか死んじゃいそうだから。‥‥ちゃんと帰るわよ」

「自己犠牲はするなってことだな」ルドが言う。

「そういうことだ。」魔王頷く。

4人はそれぞれ行動をする。

ラバは夫に会いに行った。リユは森には薬草採りをしに行った。魔王とルドは食料捕りに。


リユは薬草を採って帰ってきた。

そこまで時間は掛けていなかったが、

ラバが既に家に戻っていた。

時計は午後の2時を指している。

「お〜か〜え〜り〜〜」

「戻ってくるの速いねラバ。」

リユは机の上には採ってきた薬草を置く。

「ビュンッて行ってビュンッて帰ってきたきたのよぉ」『魔王の術見て悔しかったんだろうなぁだから魔法使って行ってきたのか‥』

「魔法使ったってコト?」

「そうよ〜!さぁ、薬作るわよ〜」

2人は薬を作っている。

青い液体、黄色い液体、緑の液体3つの液体が手のひらサイズの瓶に入っている。

青は切りキズなど皮膚のケガに、

黄色は毒などに、

緑は体内の損傷に効く。

3種類が4つ作らてた。

時計は午後の5時になろうとしている。

「遅くない?」「生きてるのかしらぁあの2人」

「でも魔王いるし‥」「そうねぇ」


シイル(魔王)とルドは森を歩きながら話す。

森はやはり暗い。

「光を出そう。」シイル(魔王)の手から光の玉が1つ出てくる。

「かなり明るくなったな。」1つなのに2m先まで明るい。

遠くから唸り声が聞こえる。

ガサガサと木を揺らす音も聞こえる。

ルドは剣を手に持った。

何かが動いている音が近づいてくる。

「気をつけろよ」ルドが魔王に言う。 

「あぁ」とシイル(魔王)が言う。

音の方向を警戒する。

ガサッザッガサッガサッザッザッ

「四足歩行が2つだ。」 

ルドは魔王に伝える。

シイル(魔王)は拳を構えた。

狼のような熊のような紫色の目をした魔族が2匹出てきた。

シイル(魔)は後退りをしている。

ガンッッ! 

1匹の首は簡単に切り落とせた。残りの1匹がルドに飛びかかる。

ザクッ。ボト。。

何かが落ちた音がした。

剣を持ったルドの腕が地面に落ちている。

「ーーッッ!」ルドは切られた腕を抑えるている。

「ルドッッ!」シイル(魔)が手から黒い光線を出す。

魔族の頭が吹き飛んだ。2匹の肉体は灰になり消えていく。

「ルド。治すぞ。」シイル(魔)は落ちていたルドの腕を持ってルドに近づく。切られた断面はキレイではない。グチャグチャだ。ルドは痛みに耐えている。

「~~~〜〜〰️〰️」シイル(魔)がよくわからない言葉を言っている。ルドの腕が桃色の光に包まれる。

腕が繋がった。治ったみたいだ。

「どうだ?」魔王が聞く

「平気‥‥だ。」ルドは答える。

「異変はないか?」「ないな」

「まだ痛むか?」

「もう痛くないな」

「何かをあればすぐに言えよ?」

「ああ。ありがとう魔王。進むか」

「そうだな。もう少し進んで見るか。」

2人は森を進むむ。

ルドはたまに切られた腕を擦る。

少し明るい所に出た。

「人が倒れているみたいだね。」シイル(魔)が、

木の影から見えている手を見つけ2人で近づく。

「大丈夫かい?」シイル(魔)が声をかける。が、

そこには引き千切られた手と血溜まりしかなかった。

手を見るに男性の物だろう。

「‥‥‥‥川で釣りにしないか?」

「そうだね‥」

2人は川に来た。村の近くにある川だ。

凄く釣れた。楽しかったようだ。

2人は持って帰る手段に困っている。 

「流石にここでこの姿で術は不味いな。」

「確かに‥そうだな‥‥‥大きな袋かカゴを術で出せないか?」 

「カゴだと不自然になるな。袋ならば問題なさそうだな。」

人が入れる大きさの袋に釣れた魚を入れていく。

袋1つでは足りなかったみたいだ。

おおきな袋を2つ持ちルドとシイル(魔)は帰る。

空が暗くなっている。

リユの家に帰ると時計は午後7時を指していた。

「遅いわよ!」ラバが帰ってきた2人に言う。

「スゴイ量だね。今すぐ処理をしよう」リユが処理をし始める。「全員でやるわよ!」

4人で魚を処理する。リビングが少し魚臭くなった気がする。

魔王のが術を使い処理をしたため1時間も掛らず終わった。食事も済ませ4人は眠りにつく。

起きたら城へ向けて出発だ。

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