終章:マデラン星人との別れ
「アタックファミリー、よくやってくれた‼」
世界を救ったアタックファミリーを、マデラン星のヨヘイルバーグ城へ招かれて讃えられた。その歓迎イベントの後、城の出入り口の外へ彼らを祝福したのが、グライナー博士だった。
「グライナー博士! お元気そうで何よりです」
「アタックファミリー、君たちがマデラン星人のボスたちを根絶やしてくれた」グライナー博士は言った。「そのおかげで、残されたマデラン星人たちは、次々と目覚め出して正義側に寝返っているようだぞ」
「それは本当か」アタック・マンは言った。「蔭へ俺たちの戦いを見守ってくれた者たちがいたんだな」
「だからこそ、君たちは地球や銀河のために戦ってきた」グライナー博士は言った。「それはこのマデラン星の住人にとっても良いことだった。君たちアタックファミリーが、この星の未来と全銀河の脅威を救ってくれた。マデラン星人を代表して言おう。ありがとう!」
「ああ、そう言ってくれたら嬉しい。それに、俺たちアタックファミリーも安堵して地球へ帰れる。なあ、アタック・ウーマン・ブルー、アタック・キッズ・イエロー」
「そうね、安心したわ」
「ああ、嬉しいよ」
「それでどうやら、私たちがマデラン星人を故郷へ去る寸前まで、アタック・キッズ・イエローが友達をいっぱい作ってきたみたいよ」
「そうだよ、彼らと仲良く過ごせたんだ」アタック・キッズは言った。「この楽しかった星を去るのが寂しいよ」
「大丈夫だ、アタック・キッズ・イエロー、その内また来るからさ」
「ほんと? 嬉しいな!」
「アタック・マン・レッド、私たちをサプライズが用意されてあるわよ」
「何だ、そのサプライズって」
アタック・マンは訊くと同時で、ヨヘイルバーグ城の城下町の方から多くの子供たちが駆け寄ってきた。皆、黄色い声を上げて目が輝かせてくる。
「アタック・キッズ・イエローの友達が、私たちを見送ってくれるそうよ」
「それは嬉しくなるサプライズだな」アタック・マンは言った。「それとグライナー博士、これからマデラン星の平和先導をお前へ託して良いのか?」
「もちろんだ、そして今回が今生の別れではないだろう」グライナー博士は答えた。「この星が平和であり続ける限り、何時でも君たちが訪れてくることを期待しよう」
「分かった、俺たちはそろそろ出発するぞ」
「いろいろお前たちの活躍からはお世話になった」グライナー博士は言った。「君たちとの再会を心待ちへしたい」
アタック・マンは、アタック・ウーマンとアタック・キッズに目配せして頷き合った。
「それではグライナー博士、そしてマデラン星人の皆さん、聞いてくれ」アタック・マンは言った。「これでも、俺たちアタックファミリーは、”普通の家族ではない”。またいずれ会おう!」
そう言うと、グライナー博士とたくさんのマデラン星人の子供たちが、紫色の空を飛び立っていくアタックファミリーへ向けて、元気良く送り出そうと、大きく手を振り続けてくれたのだった。
激突ヒーロー アタック・マン マコ @ideazin
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