読書のすすめ

和尚

読書のすすめ

 初めましての方は初めまして。

 いつも読んでくださる方はありがとうございます。


 和尚と申します。本を読むのが好きで、趣味が高じて小説を書いたりもしている人間です。本著はあらすじにも書きましたが、ただ単に読書っていいものだよって言いたくなっただけのエッセイになります。


 正直、僕自身は本を読んでいて得られる没頭感や余韻、知らなかった経験や知識に触れるのが好きな人間で、読書をするということは完全に娯楽なのですね。

 僕自身小説を書いていますが、勉強のために読もうと思ったことは無いですし、読まないとと思って義務で読むこともありません。

(積み読が500冊を超えてしまい、まだ4桁いっていないから読書垢の方に比べてまだ大丈夫と言い訳しながらも減らさなきゃという圧はあります笑)



 そんな僕ですがいくつかの理由でこういうエッセイも書いてみようかなと思ってこうして書いております。

 一つはですね、結構様々なところで、本を読んだほうがいいのかなみたいな話や、読まなくても別にいいよね、娯楽はたくさんあるし仕方ないよねみたいな言説も目に入ったりしてもやもやするということ。

 個人的に、趣味の執筆の中でもそうですし、本業(IT業の会社を営んでおります)でも若手の方々に聞かれたりもします。

 更に一番の理由は、小学生になる息子がいるのですけれど、どうして本読むといいの?みたいな質問に答えられるように言語化しておきたいなと思ったりもしたからです。



 ちなみに、ここで書いていることは、あくまで和尚という本好きが色んな物を読んだり、39年ほど生きてきて感じていることを書いているものなので、正解ではありませんので、そういう考え方もあるよね、くらいでお読み頂けたら嬉しいなと思っております。


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語彙力というもの

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 さて、まず読書というものは、当たり前ですが書を読むという漢字の通り、文字を読むものですね。

 そのため、ここでは小説や漫画などいろいろ引っくるめて読書、と呼ばせていただきます。


 この中で、僕が読書というものから得られる一番のものは、語彙力だと思います。

 語彙力。教養と言い換えてもいいのかもしれませんが、これは決して難しい単語を読めるとか、誰も知らない知識を知っているとか、そういうものだけではないと僕は思っています。


 何かというと、語彙力は自分の中の意識を広げるための武器みたいなものなのです。とは言ってもよくわからないと思いますので、ここはよく言われている例を出します。


 "虹"というものがありますね。

 皆さんは、"虹"と聞いた時に何色を思い浮かべますか?

 もしかしたらここでもブレることもあるかもしれませんが、基本的に日本だと、虹は七色だと言われています。

 「赤・橙・黃・緑・青・藍 ・紫」が色鉛筆とかであったりする虹の色ですね。


 これがですね、国によって違うらしいのですよ。

 例えば、アメリカやイギリスだと、虹は6色らしいです。

 この理由が面白いなと思っていて、勿論諸説あるんですけれど、この差がどこから来ているかというと、『言葉の定義』によるものっていう話があります。


 ニュートンが元々は七色という説で提唱したんですけれど、国によっては、その色を表す言葉というのが無かったり浸透していなかったりして、結果的にその判別をできないので色が変わっていったのだとか。アメリカやイギリスだと藍色が一般的じゃないそうです。

 パプアニューギニアなど、二色(黒と赤)だったりする地域もあるようです。


 これは、言葉で定義されていない、語彙として知らない場合、認知としてもされないという例で使われていたりします。


 もう一つ例を出すと、例えば植物の中には毒があるものがありますよね、虫についてもそうです。子供を見ているとわかるのですけれど、それを知る前と知った後で、やはり見る目が変わります。

 こういうわかりやすい例だけではないのですが、認知を広げるという意味でも、語彙力というものは大事だったりするなと感じています。


 そして、語彙力というものは、体験や人からの伝聞でも得られるのですが、一番は読書をすることで得られるのかなと思っています。

 勘違いしてほしくないのは、決して難しい本を読みましょうとかではないんです。


 それこそ、名探偵コナンとか、鬼滅の刃とか、ワンピースとか、HUNTER×HUNTERとか、全部読んだらきっと語彙力は上がります。


 小説でも、推理小説を読むと、事件関連だったり警察用語・探偵用語・医療関係などの語彙力が入るでしょうし、SF小説を読むと、色々な科学系の語彙力が鍛えられます。

 恋愛ものでも、人の心情を表現するための語彙はかなり得られると思いますし、純文学などでは、言葉の組み合わせの美しさみたいなものも得られるかもしれません。


 そして、先程の例の通り、語彙力というものは知れば知るほど世界が広がる可能性があります。

 勿論、知っていても取捨選択するというのは個々人の自由ですが、知らないから認識できない、ということと取捨選択には大きな違いがあって、そこに教養というものがでてくるのかなと思ったりしています。


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ストレス軽減効果について

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 さて、先程の語彙力については、ちょっと機能メリット的な観点で書きましたが、今度は健康とかメンタル的な観点でも書いてみます。

 もしかしたら、皆さんの中には(いや、そもそもこの文章読んでくれている時点でいない気もしますが)文字を読むのが疲れるとか、読むのが遅いからという方もいるかもしれません。


 でも、純粋に読書に没頭する、夢中になるということは、かなりのストレス軽減効果があると言われています。


 イギリスのサセックスにある大学で、心拍数などから読書・音楽視聴・1杯のコーヒータイム・テレビゲーム・散歩それぞれのストレス解消効果を検証したところ、読書は68%・音楽試聴は61%・コーヒータイムは54%・散歩は42%・テレビゲームは21%ストレス解消効果が現れたそうです。

 また、静かなところで読書を行えば、わずか6分間で60%以上のストレス解消効果を得られるとのこと。


 更にその後の別の研究でも、就寝前の読書は睡眠の質を上げるということも示唆されていますし、逆に、読書習慣が健康などに害を与えるというデータ・論文などは見つかりません。


 ヨガや瞑想などの、"没頭状態"と同じなのかなと個人的には思っています。


 そして、ここでですね。完全に個人の意見なんですけれど。

 まず、小説や科学本、ビジネス書、漫画、ライトノベル、文芸とかに貴賤はないと思ってます。その上で、没頭できる本ってあるんです。

 それはジャンルとかじゃなくて、文章のリズムだと僕は思います。


 30年くらい一日1冊以上は様々、海外国内、小説漫画問わず読んできていますけれど、どのジャンルにも入り込みやすい文章っていうのはあります。

 不思議と、何度読んでも入り込めたりもします。僕だと漫画はスラムダンクやハチミツとクローバーとか、小説だと坂木司さんの切れない糸、伊坂幸太郎さんの終末のフール、有川浩さんの塩の街、北方謙三さんの水滸伝、杉井光さんの神様のメモ帳とか、思いつくまま書くだけでもなんか色々あります笑。


 そして、仕事とかでストレスのときとか、これを読むと、上がるんです。

 何度も読むと、読むと上がるように脳がなっている気もしてきます。経済的でオトクなメンタルの整え方だと個人的には自負しています。


 皆様も良ければ自分に合う作品を探してみてください。

 ※和尚というやつが書いた、『二番目な僕と一番の彼女』という作品なんかもおすすめです(唐突なダイマ)


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なんか成功者にも読書家が多いらしい

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 これね、月に4冊以上読んでいる人とそうじゃない人とかの年収とか幸福度が高いのは読書習慣がある人という研究というのもされているんです。カリフォルニア大とか、イエール大とかで。

 (いつも思いますけど、ああいう25年とか単位の追跡調査がある国って凄いですよね、日本ってあまり長期間のデータが無いんですよね)

 後体感的にも、読書する人って、読解力とか理解力が早いんで、仕事が早い人が多かったりします。


 勿論、こういう話で、あの人は読書習慣はないけれど成功している、とかありますし、作家さんの中にも、本は読まなくても書けるみたいな人もいます。

 でもそれって、読まなくても語彙力があったり、経験豊富だったり別の所のインプットで奥行きがある人なので、読まなくていい理由に使うのは何かな、と思う派閥だったりします。


 読書って、それなりに時間かかるように思えるじゃないですか?

 コスパ、タイパみたいな。

 僕からすると、小説とかにしても、その一冊で体験ができると思っているのです。情報ではなくて、知識でもなくて、体験。そう思うとめちゃくちゃコスパいいと思ってたりするのですが。まぁそれは蛇足として。


 残念ながら、読むのがしんどいから、あの人は読んでないし読まなくても大丈夫! って信じちゃうのは不幸なのではないかなと僕は思います。

 ※読むより圧倒的に、色んな人と喋るほうがいいんです、みたいな自分にとっての合うやり方があって、みたいな方は素敵だなって思いますけれどね。



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最後に

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 まぁ、なんやかんやで色々書きましたけれど、結局のところ僕は本読むの楽しいのですよね。

 読んで面白いなってなったら、感想も書きますしオススメしたくなりますし、共感できたりすると嬉しいなと思ったりもしますし。

 後、作家になってみて思ったのが、エゴサしちゃいます。嬉しい感想は嬉しいので、"面白かった"という一言だけでもあると最高なテンションになります。世の中がそれで少し陽の世界になります。


 ちなみに、合わなかった。みたいなのはですねどんな理由があっても凹むので、視えないところで吐き出してくれると世の中が少し悪さから救われます。

 僕も、10冊読んだら3冊くらいは合わなかったなってあるのですけど、何も感想は言わないようにしています笑


 はい、ということで、皆様も良き読書ライフを。




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