第48話 最終話
皇宮に戻って最初にした事はビヨンドを呼び、蒸気列車を旧カンボナ王国の王都まで走らせる工事を早急に始めるよう頼んだ。
旧カンボナ王国の復興と改革を早める為に物資と人を運ぶ列車を走らせる工事を最優先にした。
満潮に水没する場所は最初から俺と上下水道を工事した今は建設大臣のアロンなら今までの経験を活かし、水没する場所は高架にするか橋を架けて何とかするだろう。
旧カンボナ王国の戦後の処理は信頼できるラオスに任せている。
各大臣は初めて蒸気船で現地に行きラオスの案内で各地を視察して見て回り、アンナなどは殆どの人が読み書きや計算が出来ないので驚き、義務教育の学校を建てたなら特別教室を作り、大人の人にも読み書きや計算を教える事にしたみたいだ。
産業大臣のカールは早速、魔道具を作る工場を誘致して雇用を生み出す計画をたてている。
農漁業大臣ロビンも農業指導員を呼び農地の改良と漁船の大型化を図っていた。
司法長官バジルは冤罪で牢に入れられている人を助けて、公平な裁判を受けられる裁判所を作っている。
警備長官ウイルは各地を回り降伏した兵士を警備隊に入れて、警備隊と交番を作り治安の強化を図っていた。
財務大臣のルパートは税収が2年間は見込めそうもないので、予算のやりくりに苦労しそうだ。
そのためにカンボナ王国の悪い事をして私腹を肥やしていた貴族たちを罰して財産を没収したところ、沢山のお金と財宝を隠し持っていて,これで復興の資金が出来たと喜んでいる
又、俺が流星群で壊した王宮を片付けた跡地からも、大量のお金と財宝が見つかりルパートが喜んでいた。
各大臣が視察を終え、復興の計画書を提出したのを見て思ったより早く2年くらいで復興して5年後は北大陸と同じくらいに出来るので思ったより早いので喜んでいる。
此の世界には北大陸と南大陸があって、我がクロード帝国の他に3カ国が実力も無いのに戦争を仕掛けて来て、俺に言わせれば自滅したのだ。
結果、北大陸と南大陸が我がクロード帝国だけが残り、2つの大陸の国を併合して大陸を統一することになった。
自分では大陸を統一する気はなかったが結果として統一して、この世界はクロード帝国一つだけになり俺はこの世界の頂点の皇帝になったのだ。
2つの大陸を統治するのは大変で北大陸はそのままだが、南大陸は3地区に分割して代官を置き統治させることにした。
代官は地区と言うが、広く1国の大統領のような権限を持っているので人選が難しいが、俺には幸い鑑定の魔法があったので誠実で統率力のある人物を選ぶ事が出来た。
2年後には旧カンボナ王国の復興と改革も終わり、列車も走り始めて人の往来と物資の大量輸送が可能になり各大臣や長官の努力もあり、南大陸の治安が安定して来たが北大陸には程遠いが豊かになって来た。
リズは男と女の双子の子に恵まれ3人の子供の母親になり、双子の男の子は日本風のケンジ、女の子はユリと名前を付け子育てで忙しい毎日を送っている。
俺は厳しく育てるつもりなのに、母親のアーニャが孫のケンジとユリを孫は可愛いと言うが、甘やかしすぎて欲しいものは何でも買い与えるので我儘な子に育たないか心配している。
今は帝国議会を作り、貴族院と各界の代表からなる国民院を作り権力の分散を図っているが、やはり今までの権力を維持しようとしている者も多く苦労しているところだ。
将来は貴族を廃止して階級制度も廃止し皇帝は象徴にするつもりだが、完成するのはまだまだ先の子供の時代になるだろう。
まだ俺の目指す戦争のない平和な民主国家にするには旧態依然の障害が多く、困難が待ち受けているだろうが何としてもやり遂げるつもりでいる。
まず未だに文盲が多いので教育を充実させることを優先していかねばならないだろう。
次に医療の問題で、リズが頑張って治癒魔法を使える人を訓練して治療を増やしているが、治癒魔法を使える人は少なく、治療院は不足で国民は満足な治療を受けらない状態なのだ。
俺が医療を教えた人たちも軽い病気なら治せるが、やはり前世の医者に比べたなら知識や外科の技術が未熟で助かる患者も助けられない。
これからはもっと高度な医療知識と技術を学ばさなければいけない。
まだまだ問題が山積みでこれからも我慢強く努力しないといけないだろう。
俺がこの世界の第5皇子に転生して前世の妻、瞳に巡り会い、この世界でも結婚をして、まるで奇跡のようで俺とリズを転生させてくれたアマリア女神様に感謝しているのだ。
此れからも此の世界を良くする為にリズと協力して頑張るつもりなのである。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
完結しました。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。 ハーフのクロエ @pega77sasu
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