第2話 古くの言い伝え
俺は気になって仕方がないことが今の所三つある。
一つ目唯が俺に思っている気持ちのこと
二つ目恋成就神社の言い伝え
三つ目はハート型の錆跡がある5円玉。
気になることが一気に起きすぎていて、訳がわからない。
俺はそんなことを机にあるハート型の錆跡がある5円玉を見つめながら考えた。
「何黙ってるの?てか、何で5円玉持ってるの知ってんのさ、私ですら知らなかったのに」
今思ったら、俺も唯も制服姿で神社にいた気がする。
「いや、気にしないで大丈夫。なんか野生の勘みたいな奴?」
何だこの言い訳、意味不明身だな自分でもこの言い訳に笑ってしまいそうになる。
「はぁ、まぁいいや、次美術だから早くしてよね」
俺は何とか心を抑えて美術室に向かった。やはり高校はいいな、なんか懐かしい気分に浸れる。昨日の夢に出てきた雰囲気によく似ている。
あの意味不明の神社の中であそこまで積極的に動けた理由はもしかしたらいつも感じている学校の雰囲気にあっていたからかもしれないと密かに心に秘めておいた。
美術の授業で
「自分で考えて風景を描いてみましょう。」
という、課題を出された。
50分で完璧な絵が描ける訳もなく、頭に浮かんだ昨日の夢の神社の風景をイメージして描いてみた。
季節外れの桜が舞い散り、五稜郭を彷彿とさせる独特なライトアップの中に堂々と佇む綺麗な神社の本殿を描いた。
自分、和風建築は全く知識がない、でもこのまでスラスラ描けるのかは分からないけと、恐らくではあるが、昨日の夢がこんなに頭に残るとは思っていなかった。
「いいですね、神秘的な絵です。和風建築の知識でもあるんですか?とても綺麗な瓦の並べ方が再現されていますね。」
美術の先生がいきなり顔を前に突き出してびっくりしたけど、絵が褒められたことが嬉しかったのか、先に否定から入った。
「いや、昨日見た夢を思い出して描いてみたんです。独特な夢で、頭に深く刻まれたんですよ。」
そんな他愛のない話も楽しく感じるほど退屈な授業だったな、めちゃくちゃ昨日の夢が見たい気分、やっぱり高校生はテロリストが入り込んでそのテロリストを自分が無双して倒し、女子からモテモテになる妄想をするであろう、でも、好きな女子と結ばれる妄想も絶対に誰もがする。
「なんか見た事ある絵・・・」
ん?なんか聞こえた気がしたけどまぁいいや、とにかく早く帰りたい。美術が5時間目にあると6時間目が余計にめんどくさく感じてしまう。
あれ?さっきと言ってること違くね?
矛盾星人とかした俺は早く帰りたい欲が出てしまった。
で、6時間目の数学で寝てしまった。
夢が見れる?と思ったが次に見た光景は目の前に数学の先生が鬼の表情で目の前に立ってる光景だった。
あ、死んだ、、、、
テスト期間中の授業で寝たからかはわかんないけどめっちゃ怒られた。すやすや寝てる人起こすなんて頭おかしくない?
「頭悪くないか!?」
「うるさい」
「本当だからだ!」
そんな一昔前に流行ったネタを振り回しているのも楽しいいもな
帰ろう、、、、
家ではすることがないので好きなVTuberを見て時間を潰した。
そして夜、いつもの好きな時間帯23時54分になり睡眠を取り出した。
なんで23時54分が好きなのかはわかる人にわかるネタと言えばいいであろう。
そして、お待ちかねの恋成就の神社に着くかと思えば突然腹部あたりが生暖かい感覚に襲われた。
目が覚めたら、腹に置いておいた手を突き抜けてナイフが刺さっていた。
「あぁ、最後くらい、、、、夢を見てから死にたかっ、、、、た、、、」
俺は意識がなくなり目を閉じた。
そして目が覚めたら、暗い雰囲気のこの前の神社に辿り着いた。
おかしい、この前の明るくて高校の懐かしいような雰囲気がない、むしろ空気が張り詰めて喉が張り裂けそうだ。
こんな中、どうやって行けばいいんだ?
あぁ、生き返りたい、、、、
一つの夏の青い春 常磐海斗・大空一守 @tokiwa7799yanwenri
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