★N.自他称愛着障害の君へ

貧しいって?君の心の話じゃないか。

確かに何も籠っていない戯言みたいな妄言も君はしっかり受け取ってる。幼い証拠だ。だって君も何も持っていないから。

でも彼らだって、誰かに脅迫されて、妥協の連続、妥協に妥協を重ね続けて、君を褒める道を選ばされた。のかもしれないだろう。想像力が足りないなぁ。結局、妄想癖野郎は無知の徴だ。

極めつけに、決めつけなんて、幼い証拠だ。彼らもやってる?同じ大人なのに?当然でしょ、この世は駄菓子屋と一緒なんだ。

有名なジョークだよ。知らないの?

ほら。知識が足りない。思考が足りない。何にも足りない。空っぽ。脳死で頷く子供みたいね。無知は罪なのよ。むちむちも罪ね。目もあてられない、グロスネグリジェンス。

子供だって考えるって?そうよね時代は変わったのよね。時代は変わるのよね。結局。

君が世は千代に八千代にと言ったところで、君の命は永遠じゃないの、君は死ぬのよね。もっと言えば、死ななくても感性は死ぬのよ。それはもう、殆ど不感症。マグロなの。何も感じなくなるのよ。永遠に。

ああ。今のもジョークね。知らないだろうけれど。

でも、そうね。時には知ったかぶるのもアリよ。とにかく、誤魔化しだけは上手くいきましょう。誤魔化して、誤魔化して、死にたくなったら、勝手に死になさい。


どう?これでいいのかしら。言い過ぎていないかしら。そんなに泣いて。あ、嘘泣きか。マジ泣き?ほら、こっちこい。ごめんね。うわ。もっと泣いた。きも。うそうそうそだよ。かわいいねぇ。よしよし。


──

愛着障害にも、割と種類がある。ぬいぐるみの鬼になることもあれば、系統によっては十代のうちから、気遣いの鬼として死にたくなることも多いらしい。でも、歳をとるにつれて、マシになっていくって、大人が言ってた。生きよう!

         十六歳の少年のノートより

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