第2話 JapanSecretService

1945年の太平洋戦争終結以降、日本は軍隊を持たない国になった。


世界では東西冷戦の時代に突入し、アメリカ、ロシア、ヨーロッパがスパイを暗躍させて他の国の動向を探ってきた。


冷戦終結後、スパイ組織は用無しとされる理論が現れる。


各国でスパイ組織への予算が削られる中、平和になったと思われた世界情勢は、新たな脅威に直面する。


2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが起きたのである。


国家を持たない組織が、戦争を仕掛けたのだ。


これに世界は驚愕する。


各国が再びスパイを再生させ、テロ事件の捜査と防止にあたることになる。


日本では、1990年代にオウム真理教によるテロ事件が発生。


日本もテロ事件に対する組織の必要性に迫られた。


そこで組織されたのが、防衛省管轄の独立捜査機関、日本秘密諜報部(JapanSecretService 略称JSS)である。


ランドマークタワー内にオフィスがあり、それも一般企業の名前でカモフラージュされている。


警察では捜査しにくい事項や、テロに関わる事柄の調査が主な仕事のこの機関は、人々に気づかれることなく任務の遂行に努めなければならない。


この日本のスパイ組織のことを、国内では首相と防衛大臣、防衛副大臣、警視総監、横浜市警察署長しか知らない。


今、日本の平和は影の中で活躍する彼らによって保たれている。

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任務番号第108号@JSS @HeppokoNABEchan

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