肩にガトリングガンが付いてる奴が体験した怖い話

第2話 廃病院の血塗れの女

　これ、俺がダチ何人かと肝試しに行った時の話なんすけどね。

　地元の山の方になんか潰れた病院があって、そこが心霊スポットって有名だったんすよ。だから飲みの集まりあった時に、その時のメンツで先輩の運転するワゴン乗って、深夜に肝試し行ったわけですよ。

　いや超怖かったっすよ。

　病院だった廃墟をみんなでバーッて歩いてたらピキピキピキッて上から音がして、風がバババーってなって窓もガタガタするんすね。そしたら急に一緒にいた女の子がギャーギャー言い出して、見たら血塗れの女が後ろにいて！

　俺たちもウワーッてなって、みんなでダダダダーッて逃げてそんで血塗れの女もグワワーッて来ててギャーッウワーッで、ズダダダって慌てて階段降りたら窓がいきなりパリーンてなって、そしたら後輩がバタッてして近くの壁がドドドドって周りからしたと思ったら女が血塗れの顔をこっちにズズズーッて！

　もう俺たちウワァギャーイヤーッてもうアレな感じだって思って、俺ガバってその場で動けなくなって！なって！

(語り部は水を飲んで落ち着く)

　で、で、で！

　そしたら車に残ってた先輩が大丈夫かーって来てくれたんすよ！嬉しかったけどまだ血塗れの女はいるし壁はドドドドだし俺たちはギャーとかウワーって感じだったし超アレで！あ、そうそうパニック、パニックだったんす！

(語り部は水を飲んで落ち着く)

　いやアレはマジで怖かったっす。俺もう心霊とか無理っすわ全然。お祓いとかみんなで行きましたもん。ほらこれ、買ったお守り。ピンク色でなんか効きそうじゃないっすか？

　……え、血塗れの女？

　アレは先輩が肩に付いたガトリングガンをバババババババババババババババババババってやってたらいつのまにか消えてたんすよ。

(語り部は水を飲んで落ち着く)

　あーホント怖かった……。