No7 旅
ベンデッタを引き連れ俺とベンデッタと一緒に目的の場所へと行くことにした。
エドウィンは館から離れアジトへ移動し俺たちのサポートへ専念するらしい。
ありがたいこった
「さてベンデッタよ。これから結構な時間をかけて都会の街シルベスタに行くことになる」
「シルベスタってあそこよね、いろいろな技術者が集まってすんごい計画を企んでるって噂の」
「その通り、銃、弾薬、が勢ぞろいしているんだ。あと最近開発された、レールガンがあるって噂だ。」
「物騒すぎるわ」
ベンデッタがこっちを警戒している。
「俺はそんな怪しいものではないぞ?」
「即回復してくる奴が怪しくないわけがないでしょうが!」
ボケの後にツッコミが返ってくる。
将来有望だぞおい
「それはさておき、ここからかなりの距離がある。つまりだ!お兄さんと一緒に
1か月くらい旅ができます!!よかったねぇ!!」
「おっさんの間違いでしょ」
おっと、結構なクリティカルダメージがいいや
「おれ、26歳だし!!!まだお兄さんだし!!!!」
「おっさん」
「お兄さんな?」
「おっさんよ、26歳でお兄さんだと思ってたの?」
「ふふ、安心しろ、現実なんて同級生と甘い甘い青春が過ごせる!!!!
なんて思っていたらいつの間にか高校を過ぎ大学に入るが大学でも彼氏ができず
そのままアラサーに直行していくのが世の定めだ」
俺は、どや顔をしながら言ってやった。
「それって、、、あなたの実体験混じってるよね?」
「おぶっふ!!!!!」
この畜生目!!!ふざけやがって
「俺が?こっこの俺がそそっそんな醜い学生生活なんて送ってないんだからね!!」
「なんでツンデレキャラ気味なのよ」
「これをいう事によって、みんなからちやほやされてキモがられる」
「キモがられるんかい!!」
やっぱり将来はツッコミ芸人に向いているよ。
という会話を1時間くらいしてベンデッタは疲れたのか寝てしまった。
俺は車を駐車場に止めて、携帯を取り出す。
(よぉ我が姉よ、元気してるか)
(何時に電話るんだよ、眠気がさっぱり冷めたじゃないか)
電話したのは姉貴に用があって話しかけた。
(なぁ、頼みたいことがあるんだ。重要だ。)
(なんだね、マイブラザーよ)
(金がない)
(、、、、、、、、、、、、、、あー電波が悪くなってきたなぁ!?!?!?!?)
野郎!こっちは任務中なんだぞ、、
(ちょっとまってください!!!この任務が終わったら焼肉おごるから!!!)
(高級、、、、、)
(居酒屋じゃダメ?)
(あーーーーーーーやっぱり電波があーーーーーーーーーー!!!!!!)
(わかったって、わかったから!高級料理店な、)
(よろしい)
声からでも伝わる、邪悪な笑みが、人の金で食う焼肉はさぞかしうまいだろうな!!!
今に見てろよ、焼き肉のたれの中に世界一辛い唐辛子ぶち込んでひーひー言わせてやる!!!!
スマホの中に50万が入った。
50万!?!?!
(太っ腹すぎないか!?!?)
(あそれ全部、任務の軍資金)
(は???)
(エリザちゃんから金をマイブラザーに渡しとけって言われたから)
(出なんで言わなかったの?)
(そりゃぁ、我が愛しのPCちゃんにつぎ込もうかと)
(よし、後で、ぶん殴ってやる)
(やだぁ、怖ぁい)
へらへらとした声で姉貴が言う。
この畜生目め、、、
(それで、最近はどう?忙しい?)
(、、、、まぁ元気してるよ色々と)
(それじゃぁオティンティンもか!!!!)
(ふざけたこと言うな)
(辛いとき相談に乗るからさ、たまにはおねぇちゃんにも顔を見せてくれる?)
安心、温かい声が液晶越しでも聞こえてくる。
おかげで元気が出たよ。
(わかったよ来月行くから)
(いったな!!)
喜んでいて何よりだよ。
さてと、寝ているベンデッタをお姫様抱っこしホテルへ向かう
けっしてラブホじゃないぞ、俺捕まるからな??
「うへ、お菓子、、、、、いっぱい」
子供ってのはいつだって純粋だ、俺たちみたいな汚れ役にはならないでほしいと思うよ。
「あとあなた、触ったら金玉ねじ切ってやるんだから」
「えぇ!!!!!」
そんな少女からは聞けそうにないドスの利いた声で今絶賛抱っこ中の
ベンデッタお嬢ちゃんが言ったのにたいし俺は肝を冷やす
「べ、、、、ベンデッタちゃんよぉ勘弁してください!!!
え!」
ベンデッタの顔を見ながら全力で誤ったが当の本人ベンデッタから一向に返事が来ない、、、、寝ていた。ぐっすりと、、、、まじで心臓に悪すぎだろ。
ホテルの店員に金を渡し、部屋のカギをもらう。
ちな、受付は、俺を怪しい目で見ていた。
ベットにベンデッタを寝かせ
俺もベッドへ転がる。温かい毛布に包まれそのまま意識が遠のいていった。
次の日
早朝、かなりの外がうるさい、、、、、
なんだ?ホームで男女が営みを励んでいるのか?
物音はドン、ドン、とする。
かなり激しいじゃないか、俺の気持ちがいい朝をくそったれな音で起こしやがって。
物音はさらに激しさを増しドン!ドン!となる。
結構激しいのをやっていますな!!!
これは苦情案件ですわ!!!
ドン!!!!!こもった衝撃音が響き渡る!
何だ!!激しすぎるってレベルじゃねぇ!この音は、ケツが爆散してるぜ!!
俺は目を覚ました。ばっちりとな!!素敵な目覚ましなことだ!!
ホテルの客も築いたころだろう
悲鳴があちこちだが俺の耳に入ってくる。
俺は外の様子を見るため部屋の入り口を少し開け中を見る。
男が女を人質にしているようだ。
「金をよこせ!!!!この女の首が赤い噴水になりたくなかったらなぁ!!!!」
女性は後ろ姿越しでも何も動じていないのが分かる。
だが危険なのは確かだ。
今背中を向けている、俺ならどうにかできそうだが。
今は目立ちたくない一応は、旅となっているが実際は護衛の任務だ。
ここで目立って居場所、護衛の顔バレたらやばい、
何か顔を覆うようなモノ、、、、くそどこにもねぇ!!
だが、、、、、一つだけあるが。
これは俺の金玉を天秤(てんびん)、珍秤(ちんびん)にかけることになる。
だがやるしかない、見過ごしてたまるか!!!
俺は、、、、、
ベンデッタのスカートの中に手を突っ込み”あるもの”を取り出し
自身の顔に装着する
ベンデッタはその拍子で目を覚まし俺を見た、、、、
やべ!!!
あのかわいらしい顔から一転、もうおっそろしいのなんの風魔法を
俺に連射してくる。
強い突風が肌をかすめるだが
俺はそれを必死によけ部屋の入り口から砲弾のように飛び出す。
やっぱりそうなりますよねぇ!!!
れの近くの地面に風魔法が当たり俺が逃げで所持していた
スモークグレネードを砕き粉塵(ふんじん)が舞う
男の視界が煙に覆(おお)われた。
風魔法が俺のスモークグレと背中に直撃、背中に強烈な痛みが走り、
風の力で前方へと加速していく、それはほぼ人間ロケット
巨大な肉の塊が男めがけて飛んできた。
男は俺とともに前方へ吹き飛ぶ
「うわ!!!」
「ふげ!!!」
ベンデッタは驚いたのか、顔を隠すようにして腕で覆う
男がかすかに悲鳴を上げ壁に激突だがまだ意識は保っている。
男がナイフをこちらに向けていたのか、刃物が俺の腹に刺さっている。
そのおかげと入っては何だが、女性は無事だ。
男だけに激突してよかったぜ。
だが、、、くそ野郎が!いてぇ!!背中も、腹も、両方から痛みに襲われる。
男が起き上がろうと手を地面につく
「逃がすか!」
俺は、這(は)いずり男へと近づく
男の距離は近く
俺は男の首に腕を巻き締め上げる。
男はプラプラとした手で俺の腹に突き刺さっていたナイフをつかみ
それを上下左右に回しまくる。
肉が無理やり広がる痛み、内臓がかき回される。
「あぁあああああ!!!」
痛みのあまり悲鳴を上げた、
だが俺は痛みを感じると力を入れるんでな
歯医者でも手に力を入れ我慢した。
だから、俺は腕の力を強くする。
ぐぐぐ、という筋肉が締め付ける音が鳴る。
すると男の力が徐々になくなり、最終的に男は動かなくなった。
脳に酸素が回らずそのまま気絶。
俺は、ゆっくりだが、煙から抜けベンデッタの手をつかむ
「ちょっと何よ、はな、、、その怪我はどうしたの!!!」
ベンデッタは、驚愕と心配の表情をしている。
「いったん、、、逃げるぞ、、、」
俺たちは、速足でホテルから出る。
車に乗り、扉を閉めようとした。
だが何か白い、、生々しい紐(ひも)がドアの扉に引っかかる。
おれのちょうだ、
「は、、、はぁ、、、」
流石に自分の臓物を見るのはきつかったのだろう、
冷汗が体中から出た。
だが違和感がある、、、ドアに自分の臓物が挟んだのに痛みを感じない
痛みを感じない段階へときた。まずいな
「どうしたの早く、、、ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
ベンデッタが悲鳴を上げる、
「本当にダイジョブなの!!!!!!?!?!」
「だいじょうぶ」
その瞬間口から大量の血が噴き出る。
「全然ダイジョブじゃねぇぇぇぇ!!!!」
流石ツッコミ担当のベンデッタさんここでもツッコミを入れるか。
俺は、臓物を手で巻きとり車の中に乗せる。
「これ俺のもうふだからだいじょおおぶぃ」
「それは毛布じゃなく臓物うううううう!!!
ろれつが回らなくなってるじゃないですか!!!」
だいじょおおうぬ
俺は車を発進させる。
「私を事故死させる気か!!!」
さいあくだ
いしきがなくなって きた
だが じこる わけにはいかねぇ
「だい じょうぶ の?」
俺はしどろもどろで車を人が来ないような路地裏に入る。
「顔白い わ よ」
車を路地裏に止め
「ちょ ねむらな で !!」
俺は眠るように意識がなくなった。
尻拭い担当の日常 @BANANATYAN
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。尻拭い担当の日常の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます