『書き言葉にも魂は宿る』

小田舵木

『書き言葉にも魂は宿る』

 さて。

 私はつい数時間前に『仕事に行きたくない』とエッセイで綴った。

 そして、今、家に居る。

 

 うん。

 今日、職場に行ってみれば。なんだか様子がおかしい。いつもならフル回転しているはずのラインが止まっている。なんなら点検とかしちゃってる。

 何が起こったのかなあ、トラブルだったら嫌だなあとか思いながら、持ち場に行くと。

 

「ごめん。今日休みだわ」とのたまう上司。マジかよ。事前に連絡下さいよ。

「あー、そうですか…んじゃあ帰りますわ」としか言いようがない。

 

 世の中には『言霊』という言葉があり。発せられた言葉には魂が宿るという。

 今日、この言葉の意味を知ることになった。

 私は。『仕事に行きたくない』と願い。それを文章として綴った。

 その結果がコレである。普段スピリチュアルな事象をバカにしている私でも驚く。

 

 『言霊』。

 言葉には魂が宿る、という日本古来からの信仰である。神道しんとうに属する考えだったはずだ。


 ウィキペディア先生いわく。


『声に出した言葉、音声言語が、現実の事象に何がしか影響すると信じられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされた。』

 (【https://w.wiki/3PUp】冒頭より) 

 

 そうか。『言霊』は声に出した言葉が対象か。

 しかし。今回の件を考えるなら、宿のではなかろうか?

 書物しょもつというモノには想いが込められている。それが世界に干渉するわけだ。

 …ちとスピリチュアル過ぎる考えかも知れない。

 だが。文章を書く者はある程度の想いを込めて文章を書いているものである。

 今回の私の場合は―『仕事に行きたくない』、それは職場の休みという事象をもたらした。

 

 まあ?

 今回の件をただの偶然だと片付けるのも悪くはない。

 そもそも、月末なのである。棚卸しなんかで仕事が潰れる事はままある。

 だがしかし。こういう偶然ってのは滅多にない。

 滅多にない事象を目の当たりにすると、人間驚くモノである。

 

 『書き言葉にも魂は宿る』―これが今回の私の経験からの主張である。

 カクヨムで執筆している皆様、気をつけて頂きたい。

 貴方あなたが何気なく書いたその言葉にも。魂が宿る―のかも知れない。

 だから。あまりマイナスな事を書き連ねない方が良いのかも知れない。

 

 …ま。私は芸風として。

 マイナスな事を書き連ね続けますけどね。

 そのリスクは承知しておくべきかも知れない。

 

 

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