エピローグ
<最終話>嘆きの祝杯
◆◆◆
4日目 13:00
動かなくなった
微笑む
頬を床につけたまま、
◆◆◆
―10日後―
反乱軍の上層部の司令により兵士たちが
人里離れた場所にある
「やはり、ここでしたか…」
「……
町民たちは驚き、涙を流しながら手を合わせた。
「地域の発展のために
「あの
「これから町の皆は一体、どうしていけばいいんだ…」
町民達は口々に
「……
「あぁ。」
町民たちは震えながらボロボロに焼け
誰にも気づかれぬままに
焼け
人生という名の物語の、幕を閉じた。
◆◆◆
―親愛なるサティへ―
この手紙を読んでいる時、
おそらく僕はもうこの世にいないだろう。
サティが無事生き延びてくれる事を、
心から祈っているよ。
君をこんなことに巻き込んでしまって、
本当に申し訳ない。
あの日
僕が
全ての
風邪気味の君が心配で
見てもらうよう頼んでしまった
君が
遠慮しているのかと勘違いして
礼をしようと
診察台の上で
いつからだったんだい。
そんなことも気づけずに
頼りにしていた僕は、本当に最低な男だ。
僕は
二択で尋ねた。
あいつは
殺されるくらいなら、自分で死ぬ
そう言った。
僕は屋敷の鍵を閉めた。
父が、
君を不幸な目にあわさずに済んだかもしれない。
仲間のそれとは違うものを僕は感じていた。
どこか
君は、気づいていたんだろうか。
でも、何も言いだすことができなかった。
君を傷つけるのが怖かった。
僕は、弱い人間だ。
妻が亡くなってから、
君には本当にたくさん支えてもらった。
感謝しても、しきれないよ。
君がいなければ、
僕は今ここに存在しなかった。
君は
弱くて 臆病で
なにもできないこんな僕を嫌うだろうか。
でも僕は、永遠に、君を…
ありがとう、サティ
いつも 僕を横で支えてくれて
しずかに けれども深く 愛してくれて
てをとりあい ずっと生きたかったけれど
いまはまだ 叶わないようだね
まっているよ ずっと
すえながく 空の上で
メリー・クリスマス、サティ。
また会える日を
Jin Kuleta 19XX.12.24
◆◆◆
END
Despair~絶望の館~ タカナシ トーヤ @takanashi108
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます