絵本のような世界観

主要人物二人の関係は、仲良しの友達という感じで、ほっこりできるのですが、しかし異種族間ということもあり、どこか危なげな緊張感も一緒に漂わせます。
世界観が、絵本に出てくるような、幻想的な雰囲気を醸し出しており、これは文章力が高いがゆえに、読者の頭の中でしっかりとイメージを掴めやすい構造になっているのかなという印象を受けました。
子供の時に味わっていた世界観と、どこか似ているという事もあり、親しみや懐かしさのようなものを感じれる一作だと思います。