ドラゴン

今回はドラゴンについてを公開する。


ドラゴン。男ならば大体が好きになる存在であり、生物の頂点や絶対王者という認識が強い存在だ。

 現代日本でもその認識はあるようで、ドラゴンの歯を地面に巻けばそこから英雄が生えてくるという伝承や血や肉は万病に効くという伝承もある。


私が行った異世界では、絶対王者的存在のドラゴンと害獣的存在のドラゴンが存在した。


まず、ドラゴンには複数の種類が存在する。

 1つ目が王道のドラゴンと聞けばはじめに想像する姿、現代では西洋竜と呼ばれる、四足歩行に1対の大翼を持つ『純竜型』。

 2つ目が現代ではリンドブルムと呼ばれる、翼はなく、角とヒゲを持ち、蛇のような体躯に四足または二足がある『奇竜型』。

 3つ目に現代ではワイバーンと呼ばれる、純竜型に似ているが前方二足が翼と一体化し、長く先に行くに連れ細くなっていく尾を持つ『翼竜型』。

 4つ目に現代ではドレイクと呼ばれる、翼がなく四足が肥大化し強靭、全身に鎧のような鱗を持つ『地竜型』。

 5つ目に現代ではワームと呼ばれる、足がなく地を這うか潜り移動する『蛇竜型』。

 6つ目に現代ではアンフィプテラと呼ばれる、大翼を持ち、足のない細長い体躯を持つ『翼亜竜型』。

 最後に上記に属さない『その他』。


絶対王者的存在のドラゴンは上記の全てに1種類ずつ存在するがこれは後で出させてもらう。


次にそれぞれの種の細かい特徴を出していく。


 まず純竜型。この種は鱗が上向きに生えており鱗の端が鋭く尖っていることが多い。翼は肩甲骨のあたりに胴体の骨から離れた位置に骨が存在しており、ドラゴン固有の筋肉『翼筋』と呼ばれる筋肉がある。正式には棒状翼筋や扇状翼筋などがあるが、細かい所までは覚えていないので省かせてもらう。

 この種はブレスを吐くため、分泌腺を持つものが多い、多くの場合は上顎か舌裏の下顎、腹側の喉部分に存在している。たまに魔法的要因によってブレスを吐く個体も存在する。ブレスは分泌腺の場合は毒が多いが炎を吐く種もおり、その場合分泌物を吐き出し暫くすると酸化し発火する場合と打金歯と呼ばれる牙を打ち合わせ火花をチラシ、口内の分泌物を燃やしソレを大量の息を吐くことで放射状に吐き出す場合がある。

 

 次に奇竜型。この種は鱗が下向きに生えている。身体をうねらせて飛ぶためか滑らかで空気抵抗の少ない形状になっている鱗が多い。角は頭骨とは繋がっておらず、数百年という周期で生え替わる事がわかっている。

 天候を操る事ができるものが多く、大雨にしたり、逆に晴天にしたりすることも可能。

これらは魔法的要因によって引き起こされ、学者達はこれらを解明するために研究を続けている者が多い。

 他にも鱗を振動させて巨大な音を出す事や、体毛に帯電させて、それを魔法的要因によって増幅させることで激しい雷を帯びる事もできる。

 他にも水中に棲息する種もおり、その種は水竜と呼ばれる事が多い。

 

 次に翼竜型。小型中型種が多く大型種はほとんどいない。

 トカゲのような骨格で前足が翼になっている。小指が肘側に伸びて肘と小指の間に翼膜がついている。自切機能があり尻尾を切り捨てるが、骨は再生しないで他の物のみが再生する。

 この種も純竜型と同じようにブレスを吐くことができ、多くが毒液を吐くが稀に打金歯を持つ火炎ブレスを吐く種もいる。

果実食をする種が多く、食肉可能なドラゴンとして狩猟されることがある。


 次に地竜型。角のある種は頭骨と繋がっており、神経と血管が通っているため、太く堅固。胴体には『背剛殻』と呼ばれる甲殻を持つ種類が多い。背剛殻は種類によって様々な用途に使用されている。

例を出すと大樹竜と呼ばれる地竜は背剛殻に樹などの植物を生やし、長くしなやかな首を回しそれらを食べることをする畑として使用する事が確認されている。

 強靭な四足は太く剛強な爪を持ち、崖や不安定な地形を無視して移動することができるが、対して身体が重く泳ぐことが出来無いため水辺には水分補給以外では決して近づかない。


 次に蛇竜型。この種は地を這うか地中を潜ることで移動する。

 小中型が多く、大型種は少ない。主食が昆虫や小動物、植物や鉱石であることが多く、鉱山や砂漠に多く棲息する。街に居る種もおり建物の柱や壁を食べてしまうので、その種は指定害獣にしていされ駆除対象となっている。目が悪く嗅覚と聴力が敏感なため、予防用品として防蛇竜香や対中型用に爆音のなるクラッカー等が売られている。


 次に翼亜竜。この種は睡眠時と産卵時以外は常に飛行している種が多い。

その為、飛行に適した肉体が多く小顔で銅が細い種が多い。

 目が良く動体視力も高いため、遠く離れた獲物を見つけ捉える事ができる。獲物は丸呑みをするので口内には細かい歯がびっしりと生えており、糞に消化できない骨が混ざっている事が多い。

 移動域が広いため、同一の個体が遠く離れた地域で見つかることもある。


次に絶対王者的存在のドラゴンを紹介したいと思う。

まず絶対王者的存在のドラゴンは6体いる。

 それぞれに魔王、嫉妬、瞬刃、破壊者、無満、空覇と名がついている。


 まずは魔王。

スライムの時にも出たが、ドラゴンに五大魔王の1体である魔王レトサイドがいる。

レトサイドは純竜型の種であり、『肉体変化』の魔法を使い、人や猫、犬や鳥になり人里に紛れていることがある。

 レトサイドは別名災害と呼ばれており、1度翼をはためかせれば巨大な嵐が巻き起こり、1度尻尾を叩きつければ地面が大きく揺れはじめ、巨大な地割れが引き起こると言われている。

 約3000万年以上生きていると言われ、太古の記録にもレトサイドと思われるものが載っている。


私も一度魔王レトサイドと戦ったことがあるが、彼は強力な魔法と同時に強靭な肉体で襲いかかってきたのでとても苦戦した。最終的にギリギリのところで勝つことが出来なかったので、もしもう一度行く機会があるのなら彼と戦い勝ちたいと思っている。


さて、話を戻そう。


 次に嫉妬。嫉妬のレヴィアという。

これは七つの大罪と呼ばれる悪魔により生み出された、奇竜型の種だ。

全体的に黒く、紫色の模様に見える鱗が生えている。

水竜であり、北の国であるエスティープ近海で休眠している。しかしその休眠状態は封印状態である悪魔が復活することで同時に目覚めてしまうので、常に警戒状態にある。

 元々はリビングウェイブと言う奇竜型の種だったが悪魔により改造され嫉妬のレヴィアとなった。

 魚肉食であったリビングウェイブ時代とは違い、現在は魔力食と呼ばれる周囲の魔力を呼吸とともに取り込むことで生きている。


 次に瞬刃。瞬刃のマタタチと言う。

東部の国に棲息する個体で通常の飛竜型と違い、基本的に地上で生活している。

 しかし地上と言っても正確には樹上であり、果実や草食動物を狩猟して生活する肉食寄りの雑食である。

足の裏に肉球が存在し、全身に暗い緑色の体毛が生えている。

 前足には刃状の外骨格を持ち、これが瞬刃の由来である。この外骨格を使用して獲物を狩猟すると同時に縄張りを荒らす存在を仕留める。

 この種はヤミギリと呼ばれる飛竜型であったが、とてつもない強さと知能の高さにより個体名がついた。


 次に破壊者。破壊者のヨルテスドと言う。

 ヨルテスドは砂漠などの乾燥地帯に棲息する地竜型、ロックブレイカーと言う種の個体であり、元々狂暴なロックブレイカーの中でも異常な程に狂暴で頑強な肉体を持ち、本来の生息域を大幅に外れ、各地で発見報告をされている事で個体名がついた。

 ヨルテスドは獲物を見つけるとなりふり構わず突き進み、地形や建物を破壊していくことから破壊者と名がついた。

これにより全身に傷痕があり一発で見分けがつく。

 ロックブレイカーは岩を前腕で破壊して住処を作る種で、主食がタンクキャメルというよつ瘤のラクダの肉食であるが、ヨルテスドは肉であるならば何でも食べる為、生息域を外れた生活は食欲によるものだと考えられている。


 次に無満。無満のリグハンという。

この種は元々、アルバンテラハードイーターと呼ばれる蛇竜型である。

 アルバンテラハードイーターは悪食で知られており、眼の前のものを何でも食べてしまうことで有名な蛇竜型なのだが、リグハンは異常な程の食欲で無限に食べ続けているため、満たされない食欲から無満と名付けられた。

 リグハンもヨルテスドと同様に本来の生息域から大幅に外れており、世界中でその被害を確認されている。



最後に空覇。空覇のスカイという。

スカイは巨大で空中での戦闘では何者も敵わないとされている個体である。

 元々はエンドレスフライヤーと呼ばれる生まれてから死ぬまで飛び続けるという特徴を持つ飛亜竜型なのだが、本来食事以外では同種以外の生物からは逃げるほどに臆病なエンドレスフライヤーの中で異常な程の大きさを持ち、好戦的性格であり、はっきりとした実力も存在する個体のため、空覇と名付けられた。


以上が絶対王者的存在のドラゴンである。


ここからは害獣的存在のドラゴンを紹介する。


市街地に現れる害獣的存在のドラゴンから。


 1つ目がホールワーム。

この種は蛇竜型で、全長約30センチ以下のドラゴンだ。

石のタイルや建物の柱、壁を食べてしまうため、指定害獣として駆除対象となっている。

冒険者達への依頼では一匹につき、銅貨1枚。日本円にして100円の報酬が支払われる。

 2つ目にフロックワイバーン。

この種は飛竜型で全長約50センチ〜約60センチのドラゴンだ。群れで生活するので鳴き声と羽ばたき音が凄い。

主に街路樹の葉や家庭菜園の野菜を食べる食害と併発する糞害と騒音により害獣として扱われている。駆除対象ではないが、保護対象でもないため個人的に駆除をしても何も言われない。


次に農村部に現れる害獣的存在のドラゴンだ。


 1つ目がピクシーワイバーン。

 この種は飛竜型で全長約40センチ〜約50センチの大きさで、薄桃色の鱗を持ち可愛らしい声で鳴くことから妖精のピクシーのように見えるというのでこの名がついている。

 主に果実を食べて生活するので、農家の畑から日本でいうトマトやキュウリ、ナスに近い野菜を食害することで害獣として扱われている。

 しかし市街地ではその様子が知られておらず、温厚で可愛らしいペットとして扱われている為、指定害獣として定められておらず更に準保護対象のため、決められた条件下でしか駆除することが出来ず農家の間では頭を抱える問題となっている。


 次にノクタータリティドレイク。

 この種は地竜型であり、夜行性である。

主に羊や牛を襲い食べてしまうので酪農家からは害獣として扱われている。

この種は指定害獣として定められているため、冒険者達へ依頼が出され、一匹銀貨3枚。日本円にして3000円の報酬が支払われる。

甲殻や鱗、皮が防具や装飾品の素材として優秀な為素材の買い取りで更に金銭が稼げる。


私も何度かこの依頼を受けたことがあるのだが、ジーダイスガムは1日が24時間と地球と同様であるため地球と同様の表記をするが、20時から1時までが活発に行動する期間であり、それ以降は徐々に活動が落ち着いていき、5時頃には完全に睡眠に入る事がわかった。

 ノクタータリティドレイクには利き手が存在しており、雄に右利き、雌に左利きが多いことが確認できた。

雄と雌の見分け方だが、雄は雌の取り合いに使用される角が大きく、雌は腹部が横に広い事が確認できた。


以上がドラゴンに関する記録である。

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異世界帰りのモンスター観察記録 Hr4d @Hrad

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