スライム
今回はスライムの記録を出していこうと思う。
このスライムという存在。
どのような見た目なんだと聞けばどの様な姿を想像するだろうか?
某ゲームで有名になった涙型?某ライトノベルで広まった楕円型?海外で広まっていたスライムの原型である不定型?
基本的にこの3つの姿を思いつくだろう。
私が行った世界では、楕円型を主に上記全ての形が存在していた。
では、どこでどのように形が変わっているのか?
どのように、に関しては正直わからない。スライムは自由自在に姿形を変えられるがいつの間にか元の形に戻っている。
しかしどこで、はわかる。
まずは不定型。この形のスライムは洞窟や地底湖と言った狭く地形が荒い場所に多かった。
次に楕円型。この形のスライムは平原や湖といった広く平らな場所に多かった。
最後に涙型。この形のスライムは迷宮内に多かった。
おそらくだが、地形によって生息しやすい形に自然と変化しているのだと思う。
スライムの特徴について。
形よりも先にこちらを出せばよかったかもしれないが、まぁ良いだろう。
スライムは形によって弾力や粘度などの違いがあり、食べるものによって見た目や性質が変化する。核と呼ばれる物がなければ生きることが出来ず、逆に言えば核さえあれば生きることはできるため、人造可能な生物でありジーダイスガムの学校では錬金術の授業で生物錬成の基礎としてはじめに造るそうだ。
棲息場所はあらゆる場所に存在しており、地中や水中、空中にも棲息している。
例えば楕円型。この形はハードグミくらいの硬さがあり、ほぼ固形に近い粘度を持つ。
対して不定型。こちらはぐちゃぐちゃに混ぜたゼリーくらいの硬さしかなく、粘度に関しては液状糊からゼリードリンクくらいまで幅がある。
次にスライムの食生活。
スライムは大きく分けて2つの食種に分けられる。1つがあらゆる物を食べる雑食種、もう1つがある特定の物のみを食べる偏食種だ。
上記したようにスライムは食べるものによって見た目や性質が変化する。
例えば鉄鉱石を食べるスライムは、鉄鉱石のような姿になり、鉄鉱石のような性質を持ち始める。高温で溶解して磁力に引き寄せられ電気を通すといった具合にだ。
しかしこれは偏食種のスライムしか、ここまで顕著に変化ない。雑食種のスライムは当然あらゆる物を食べている為、様々な特徴が現れる。例えば森にいるスライムは木の皮や果実、葉を食べることにより右半分は木の皮、左半分は葉、頂点部は果実に変化するという、キメラのような見た目になっていることが多い。
このため加工のために狩られるスライムは偏食種が狙われる事が多く、雑食種は公衆便所用やゴミ処理用に捕獲されたり、畑荒らしの迷惑生物としてただ処理されることが多い。
次にスライムの身体。
スライムはとても面白い身体をしている。
まずスライムの身体を分けると皮、体液、核の3つになる。内蔵や脳は無いのか?という疑問が出てくるだろうが、それらの機能は全て核が担っている。
スライムは8割が水分で1割が核、1割がその他のタンパク質などだ。
タンパク質なども全て皮に使用されており、体内には核以外には体液のみが存在する。
ではどうやって消化を行うのかという疑問が出てくる。これがスライムの面白いところであり一番奇妙なところでもある。
スライムは身体のあらゆる部分から物を取り込むことができる。体内に入った物は体液によって完全に溶かされて体液と混ざり、核に吸収され、核内で体液とそれ以外を分別して体液のみを核外に排出する。核内に残った物は核により魔力へと完全分解され核内に蓄積される。
そう、スライムは食べたものを完全に吸収し切るため排泄しないのだ。
スライムは魔力が貯まるほど徐々に肥大化していく。核内にある魔力を利用してタンパク質などを生み出し皮や体液を生成して徐々に大きくなっていくのだ。
最終的に、核も肥大化し体内で2つに割れる。この現象によりスライムの身体は割れた核の間で分断され、2体に増える。これがスライムの繁殖である。
次にスライムの移動方法。
スライムはどうやって移動しているのかと考えたことはあるだろうか?
転がって移動する、跳ねて移動する。この2つも正しい。そうして移動する個体も見たことがあるからだ。
しかしジーダイスガムでのスライムの移動方法としての常識は表皮をウネらせて移動するというものだ。
更にスライムは表皮と中皮の合間に分泌腺があり、そこからヌメヌメとした体液を分泌している。この移動方法、分かる人にはわかるだろう、ナメクジやカタツムリに似ているのだ。この方法により、スライムは天井や壁といった場所にも張り付き移動することができている。
次にスライムの群れについて。
スライムは基本的に群れることはなく、単独で生活していることが多い。しかし特定の事象が発生すると群れとなることがある。
例えば、モンスターの大量発生『スタンピード』。これによりスライムが強大なモンスターにより生息域を追われて逃げてきた際に住む場所が少なくなり、群れることがある。
他にも魔力嵐と呼ばれる、広い範囲に一定濃度以上、魔力が蓄積されてしまった際に魔力が爆発的に拡散してその地域が吹き飛ばれるという自然現象があるのだが、その時にスライムの食料がなくなり、少ない食料の場所で群れるという事がある。魔力嵐により群れたスライムは、共食いを行う事もある。実際に見たことがあるがアレは中々に気持ち悪かった。スライムが絡み合い、互いを取り込み消化し合っている為に地面に体液が漏れ出したりするのだ。
最後にスライムの寿命。
スライムの寿命だが、無いに等しいと言える。スライムは核があれば生きる事ができると上記したが、核は魔力さえあれば死ぬことはない為、極論魔力があればスライムは生き続ける。
人類史に記録されている最長命のスライムは約5000万年以上に生きているらしく、個体名が存在する。その名が魔王エミルス。ジーダイスガムにそんざいする五大魔王の1体である。
魔王エミルスはあらゆる姿になることができ、基本的に便利だからという理由で人型で居ることが多い。必要なときは竜の姿や岩石の塊に変化したりすることができる。
本人が言うにはスライムは神が生み出した中で最も優れている生物であるらしい。
以上が私が記録したスライムについてだ。
本当はスライム料理なども書こうとしたのだが、よく考えたらスライムの生態には関係ないので辞めたることにした。
今頃は更に研究が進んで詳しいことがわかっていそうだが、それは自分にはわからない。
今回はこれで以上にする。
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