第12話 僕と再会

 「ーーーで、どの面下げておいでですか?」

 この下等生物。

 端正な顔立ちを歪め呆れ顔で呟くのは、海牛宇宙人により作られた銀河を統べるAIの分身、ブレインその人だった。

 「いや、お前こそ何でいるの…?」

 あんないろんな感情に満ち満ちた別れをしておいて、再会は15年ほどで叶ってしまった。

 正直小っ恥ずかしい。

 「私は、本体に格納処理される順番待ちが80年ほど先だったようで…更に今回の件 で現場に戻ったので順番待ちも振り出しに戻りました…」

 おお、もう。

 ブレインも同じ気持ちらしく、両手で顔を覆っている。

 とある宇宙船の一室、気不味い再会に我々は俯くばかりだった。


 はい。

 また何です。

 「この度はうちの者がスミマセェン!!」

 そう大きな声で我々二人に謝るのは、海牛宇宙人のもちゃもちゃである。お久しぶりです。

 青い顔を一層真っ青にしてもちゃもちゃはヘッドバンギングのように頭を何度も下げる。

 「ごめんなさい~!」

 彼の隣で同じように頭を振って謝罪しているのは新米宇宙人のぴちゃぴちゃ。

 あのぴにゃぴにゃの親戚らしい。

 「つい操船中に居眠りしちゃって…」

 「…パンとか、食べませんでした?」

 「わ!すごい!ヒトなのに何でわかったんですかぁ~?」

 「「「んああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」」」


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住んでいた星が宇宙人に丸ごと消し飛ばされたけれど死に方が酷かったから転生させてもらえそうな件 静流 譲治 @pinyapinya0843

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